暑さ対策をして夏キャンプを楽しむために
夏といったら、キャンプにBBQ! と楽しいことが目白押しのウキウキする季節ですね。そろそろ夏休みも終盤にさしかかり、朝夕は秋の気配も感じられますが、まだまだ残暑も厳しそうです。
炎天下の中のキャンプはもはや命をかけてのアクティビティになりかねません。今回は、暑さのなかでも快適かつ安全にキャンプを楽しめる対策をご紹介します。
暑くても長袖を着用すること
暑いとついつい薄着をしたくなりがちですが、肌が直射日光にさらされる方がより暑さを感じるだけではなく、体の水分を奪われてしまい熱中症になりやすいと言われています。肌が剥き出しということは、ジリジリとした紫外線で軽く焦がされてヤケドを負ったような状態になるため、キャンプ後もヒリヒリと痛みが残ります。対策なしの肌の露出はおすすめできません。
そこで、取り入れたいのが「接触冷感」素材を使用した衣服です。接触冷感とは、触るとヒンヤリと感じる生地のことを言い、化学繊維ではレーヨンやキュプラが優れた接触冷感の性質を持っています。
特徴は、生地内の水分を素早く吸収・拡散して気化熱を奪ってくれるので、接触冷感の服に触れると、肌から生地へ熱が移動して冷たく感じることができるという仕組みです。パーカータイプやジャージ、薄手のシャツなどカジュアルからおしゃれなものまで、さまざまなデザインで販売されているので、シチュエーションに合わせて着られるように何着か持っていても良いかもしれません。接触冷感だけではなく、UVカット機能を兼ね備えたものも多く販売されているので、日焼け対策にもバッチリです。もちろん、日陰を作っての対策も忘れずに!
ひと晩中快適に過ごせるポータブルクーラー
充電式で持ち運びのできるポータブルクーラーは、猛暑に打ち勝てる強い味方です。テントや車中泊をする際の寝苦しい暑さとも、これでおさらば! 商品にもよりますが、フル充電で連続稼働8時間くらいのものが多く、ひと晩中快適に過ごせます。
少し値段が高いということと、大容量バッテリーを搭載しているため結構な重さがあることを除けば、持っていて損はないアイテムです。一部の製品には、ソーラーパネルの設定もあり、天気が良ければ太陽光充電ができるので、稼働時間を延ばすことも可能です。設置に関しては、熱気を逃すための排気口と空気を取り入れるための吸気口の場所を確保しなければならないので、設置場所には少し工夫がいります。
冷凍させた飲み物や食べ物をうまく活用しよう
クーラーボックスに保冷剤をたくさん入れていっても、いつの間にか全て溶けて、冷たくなくなったという経験をしている人も多いですよね。それならば、最初から凍らせて持って行けるものは持っていってしまって、BBQをするころには程よく解凍! なんて方法はいかがでしょうか。
スポーツドリンクなどを冷凍させて保冷剤として入れておくと、クーラーボックスの保冷機能が保てるだけでなく飲み物自体もよく冷えていて美味しく飲むことができ一石二鳥です。パイナップルなどのフルーツも冷凍しておけば、食後のデザートやお酒に沈めてフルーツカクテルにもでき、おしゃれなキャンプ飯にひと役買ってくれます。
また、野菜やきのこなどは冷凍することで、細胞内の組織が壊れ、味が染み込みやすく、火が通りやすくなるメリットもあるので、ちょっと手の込んだ煮込み料理や炒め物などに活用してみてくださいね。
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冷たいものの食べ過ぎは、お腹を壊すので注意が必要ですが、適度に冷たいものを摂って体温を下げ、熱中症を予防し、アウトドアを楽しみましょう!