じつはさまざまなタイプがあるフロアマット!
一般的には車内の汚れ防止として認知されているフロアマット。ディーラーなどで購入できるのはシンプルなワントーンデザインが一般的だが、カスタマイズの世界ではさにあらず。その昔からフロアマットのカスタマイズは旺盛で、スポーティメイクの証だったカロのフロアマットなどに設定されているカラーチェック柄は90年代あたりから大流行した。
それから20年以上、フロアマットはどう進化を遂げているのだろうか、現在のフロアマット事情をチェックしてみた。
張り替え感が特徴のレザーキルティング系
このダイヤキルトマット柄のフロアマットはフットレストまでカバーするのが特徴で、まるでフロア全体をレザーで張り替えたかのような仕上がりを誇る。しかもただレーザーというだけでなく、写真のように際が立ち上がるなど立体感のあるタイプも存在し、それだけプレミアム感が高いムードを構築することが可能だ。最近のフロアマットは2列目以降においてはシートレールの下に差し込むタイプが多く、装着するとまるで元々からそうであったような佇まいを誇る。
このように3列目をたたんでラゲッジルームと一体で見せるとそのポテンシャルがよくわかる。室内はまるで高級なリビングのよう。広大なスペースがレザーでカバーされるためにスペシャル感は上々。完成度はいっそう高く見えるのだ。
オーダーカラーマットで徹底的にコーディネイト
フロアマットのオーダーシステムを得意としているFJクラフトのフロアマットは、フットレストやコンソール横部、ドアのステップ部分など細かな部分まで徹底的にカバー。サイドステップ部分は表面素材をファブリックではなく、ラバー製を採用するなど適材適所で配置されているのが好印象。ココまで立体的にカバーされていると、カラーコーディネイト性が高まるし、なにより見ていて楽しい。
最近見かけるようになってきたのがドアプロテクトマットだ。ドアポケットが靴で汚れることを防ぐだけでなく、もちろんカラーコーディネイトにも最適。ドアを開けたときの映え感も注目のポイント。ドアを閉めるとフロアやコンソール側のマットもリンクし、独特の包まれ感が得られる。
アウトドアに最適のラバー製3Dマット
最近多いのが、車種専用の3Dフロアマット。防汚をメインとしているのが特徴であり、フットレストやコンソール横まで立ち上がりが設けられ、フロアに砂や小石が入り込まない工夫が凝らされている。また汚れても水洗いできるのも特徴。撥水性も高いのでお手入れがしやすい。そしてコレだけの実用パーツでありながら、足下部分にはデザインされた模様が描かれているのも見た目をオシャレにしたいアウトドア派には嬉しい。
縦や横に自由に組み合わせたりできる汎用タイプも発売されている。D.A.Dのラバーマットは、モノグラムのロゴがフロア部に刻まれているのがオシャレ。もちろん水洗いが可能といったメンテナンス性もよく、さらにシートレールの上に設置するタイプなのでレール内に砂利やゴミが入り込まないのも利点。オープンエアでの遊び好きなオシャレ派ならこういったデザインにこだわったモノを選びたい。
画期的な柄マットで、内装のイメージを一新!
最後にフロアマット自体にウッド柄や迷彩柄が入ったタイプを紹介。これらのアイテムは内装のイメージを今までとは別物に変身させるだけのインパクトがあり、カスタマイズのテーマにハマれば、大きな力を発揮してくれることはまちがいない。
例えばこのウッドデッキ風マット。ヨットのウッドデッキをイメージした高級感あるリアルウッド柄。まるで本物の木材に見えるのだが、じつは柔軟性のある素材で、フロア部分のアールにもしっかりとフィットしてくれるのが特徴だ。
そして注目は迷彩柄だ。表面に迷彩柄がプリントされたフィニッシュで、その柄自体もハードというよりファッショナブルな印象。タフなイメージの室内に仕上げることができる。LXモードでは、アウトドアな印象のグリーンやグレーばかりでなく、レッドやブルーも用意されていて、それを選べばイッキにオシャレにイメチェンできるだろう。
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このようにライフスタイルや好みに応じてさまざまなタイプが選べるフロアマット。車内ではかなりの面積を占めるので、インテリアメイクのひとつとして重要なポイントとなるパートだ。「高級感たっぷり」「機能性しっかり」「遊び甲斐満点」のどれも魅力的なアイテムが多いから、愛車にピッタリくるマットを探してみてはどうだろうか。