ポルシェ・ボクスター

　スポーツカーのお手本とされるブランド、ポルシェもロードスターのヒットに影響され、2シーターミッドシップオープンのボクスターを世に送り出しました。当時のポルシェは経営危機に陥っていたタイミングでもあり、ボクスターは背水の陣で送り出したモデルでもありました。

　1996年に販売を開始しましたが、販売前からモーターショーなどで話題となっていたこともあり、予想以上に注文が殺到。翌1997年には増産体制を取ることになりました。2.7Lへの排気量アップや、より高性能な「S」の設定など、ポルシェらしく進化し続けて2004年に2代目へとバトンタッチ。以降も進化を続け現在では4代目となるモデルが販売されています。

　この初代ボクスターのヒットがポルシェの経営を救った……ともされており、もしかするとロードスターのヒットが無ければ今日のポルシェは無かったかもしれません。

オープンスポーツ市場は不滅なり！

　今回取り上げた以外にも、ロードスターのヒットに影響を受けたモデルはまだまだ存在します。改めて振り返ると日本メーカーはもちろん、ヨーロッパメーカーをも巻き込んだオープンブームを起こしたロードスター。その成功は当時かなりインパクトが大きい出来事であったことが分かります。

　そしてその成功があったからこそ、現代のクルマ好きはさまざまなオープンスポーツを選ぶ楽しみがあるというわけです。改めてロードスターを、そしてオープンスポーツという市場を開拓してくれたマツダさん、ありがとう！