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「ドッカンターボ」は昔の話! 最新エンジンチューンは「燃費よし」「乗りやすい」が当たり前になった!?

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

  • HKSスーパーパワーフローの吸気チューニング
  • VR38DETTのエンジンチューニング
  • EJ20ターボのチューニングエンジン
  • 現車合わせのECUセッティング

最新のエンジンチューニングは「乗りやすい」が新常識!!

 チューニングの醍醐味といえばエンジンのパワーアップ。背中を蹴飛ばされるような加速感は一度でも味わったら病み付きになり、ノーマルで280psあろうと400psあろうと抗えない魅力がある。エンジン本体を含むパワー系チューニングの進化と魅力、そして注意すべきポイントをあらためて考えてみたい。

吸排気系チューンで気をつけたいのはバランスを崩さないこと

 大半の人が最初に手を付けると思われるのは吸排気系のパーツ、つまりエアクリーナーやエキゾーストマニホールド&マフラーだろう。最近のクルマは純正の完成度が高いうえECUで細かく制御され、ひと昔前ほど大幅なパワーアップは望みにくいと言われている。とはいえエンジン出力の特性に大なり小なり影響を及ぼすことは変わっておらず、選び方を間違えると「お金をかけて乗りにくくなった」なんて事態を招きかねない。HKSスーパーパワーフローの吸気チューニング

 排気量に対して排気系のパイプ径が太すぎれば低中速域のトルクは損なわれるし、細すぎれば高回転域での抜けが悪くなるといったデメリットがある。エアクリーナーも剥き出しタイプは吸気効率に優れている反面、レイアウトによってはエンジンの熱を吸いやすくなり、純正交換タイプを推すチューナーも意外と多くいるのだ。

 そのパワーやトルクを向上させることは勿論、エンジンの出力特性を好みに合わせて味付けするのがECUだ。純正を書き換えるにせよ社外品のフルコンを使うにせよ、燃調/点火時期/ブースト/レブリミットなどを変更することで、走るコース(サーキット)や乗り手の好みに合わせてセッティングすることができる。

 もうひとつ重要なのはトルクの谷をなくすこと。ノーマルやパーツのポン付けでは特定の回転域でトルクが落ち込んでいるケースがあり、そこをECUセッティングで解消することで「どこから踏んでも加速する」トルク特性へと向上させるのだ。

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