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「ドッカンターボ」は昔の話! 最新エンジンチューンは「燃費よし」「乗りやすい」が当たり前になった!?

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

ECU制御が高精度化したことで大パワーでも乗りやすくなった

 ここまでをライトチューンの範疇とするならば、フルチューンの代表はタービン交換や排気量アップとなる。タービンは純正+αから1000psオーバーに対応するサイズまであり、排気量をアップすればより大きなタービンを回すことが可能になる。ECUによるセッティングの重要性はそこでも変わらず、ピークパワーと実用域のトルクをいかに両立させるかが、チューナーの手腕の見せどころと言えるだろう。現車合わせのECUセッティング

 昔はフルチューンといえば『どっかんパワー』が当たり前で、サーキットのような限られたステージで本領を発揮できても、一般道での扱いにくさや燃費の悪さは仕方のないことだった。ところが現在はおもにECUの制御が進化したおかげで余分なガソリンを噴射せず、かつ豊かなトルクに乗って走ればアクセルを踏む量が抑制でき、昔と違い燃費も決して悪くない。大パワーと引き換えに失うモノは減ったと言って差し支えないだろう。

 ただしラジエータやオイルクーラーといった冷却系の強化はエンジンを壊さないこと、そしてパワーを長時間に渡って維持し続けるために現在も必須であることは一緒。パワーを受け止めるタイヤやブレーキ、サスペンションなどのトータルチューニングも欠かすことができない。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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