エルバに似たエアロダイナミクス機構を採用
オープン・コクピットのクルマで一番気になるのが、走行中の風にほかならない。フロントスクリーンがないため、走行風は当然ながらダイレクトにドライバーに当たるわけだが、SD-2スピードスター・マイアミは、マクラーレン・エルバが持つエアロダイナミクス機構に似たシステムを搭載する。
エルバでは、フロントスポイラーを通過した空気の流れをボンネット下で上方へ向け、コクピットの上を通過させて後方に流す機構を備えている。これをウインドシールドと呼んでいるが、このSD-2スピードスター・マイアミについては、同様にエアロダイナミクスを有効活用し、ノーズからのエアの流れを左右後方へと振り分け、ボンネット中央に備えたダクトによって、コクピットを包むウインドカーテン効果を発生させている。
運転するなら、万が一に備えてヘルメットは着用した方が良いが、ウーハー付きのトノカバーのお陰もあって、エアの巻き込みもなく、普通に街中を流す程度であれば何ら問題なく心地よいオープンエアを楽しめるそうだ。
基本的にSD-2スピードスター・マイアミが装着しているエクステリアは、市販ボディキットと同じデザインだ。迫力の表情を見せるフロントフェイスは前ヒンジ構造のボンネットを備え、フロントインナーフェンダーとの二重構造にすることでスーパーカーを連想させる作り込みとなっている。
また、従来のワイドフェンダーでは窪んでしまう給油口も、独自に開発した「ディープフューエルボックス」により、グラマラスな造形のリヤフェンダーのデザインを崩さないように工夫されている。見た目のカッコ良さだけでなく、走行性能の追及、そして使い勝手の良さも考慮したボディキットとなっている。
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もはや86とは思えないほどの変貌を遂げるSD-2ボディキット。気になるエクステリアコンプリート価格は105万6000円(消費税込)。正式な販売とデリバリーは2022年10月1日からになるが、現在、先行予約を受け付け中だ。
特別な86に仕立てたいなら、このSD-2ボディキットはオススメ。そのルックスは、まさに日本のカロッツェリアが生み出したスーパーカーと呼びたくなる仕上がりだ。