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映画「ワイルド・スピード」に登場した本物を発見! 劇中で破壊された「プリムス・ロードランナー」がなぜ日本にある?

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏

コクピットが綺麗な理由とは

 あらためて劇中車のプリムス・ロードランナーを紹介したい。ベースは1970年式でエンジンはV8モパーパフォーマンス360ツインキャブ4バレル仕様のパワーユニットを搭載する。最高出力はカタログ値で400ps、トルクは不明ということだった。

 劇中ではMT車のような操作シーンが頻繁に映し出されるが、じつはトランスミッションは「727トルクフライト3速AT」を搭載している。したがって、基本的にアップかダウンしかできない。

 それをMT操作風に見せる工夫として、ATのシフトノブに細工を施しMT車にしか取り付けられないピストルグリップを装着させた。こうした細工を施すことでMT車のような激しい操作シーンを盛り込んだというわけだ。

 じつはこのクルマは、劇中では「クローズアップショットカー」と呼ばれる役割が与えれていた。つまり、俳優が実際に乗り込み、操作シーンやメーターの動き、アクセル、ブレーキを踏み込むシーンを撮るためのクルマだったのである。そのため、コンディションがとても良いことも、無理して購入した理由になっているそうだ。

 クローズアップショットカーであっても、実際に激しい走りにも耐えられ、エンジン、サスペンションを含めた細部にいたるまで徹底的にチューニングが施され、改造されているのは劇中車として製作された5台全車共通だ。こうした妥協のないこだわりは、『ワイルド・スピード』シリーズのカー・スーパーバイザーのデニス・マッカーシーらしいところだ。

 CGではなく実車にこだわり、本物のカスタムカーに仕立て、映画の中でカッコ良く活躍させる。クルマ好きはもちろんのこと、カスタムファンにとっても、このこだわりがストーリー以上に魅力的な要素になっていると言えるだろう。

* * *

 最後に、「イベント・ドラマやPV用にこのクルマを使用したければお気軽にハリウッドオートサービスまでお問合せ下さい」ということだった。プリムス・ロードランナー以外にもダッジ・チャレンジャーやデロリアンといった名車も用意しているそうだ。

●問:ハリウッドオートサービス
https://www.hollywood-auto.com

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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