「Gクラス」のカウンターとしての「ディフェンダー」という存在
ランドローバー「ディフェンダー」は、これまでランドローバー社が生産してきたモデルの中でも最も独創的で、そしてタフなオフロードカーだ。約70年間にわたり進化を続け、それが完全なニューモデルとして生まれ変わったのは2019年のフランクフルトモーターショーであった。ドイツのチューニングメーカーであるマンハート・パフォーマンスが、この新型ディフェンダーをベースに、さらにその魅力を高めたニューモデル「DP500」を発表した。
5L V8並みのパワーを手に入れた
最新世代へと進化を遂げたランドローバー・ディフェンダーはそもそも、その特徴的なデザインと、オフロードはもとよりオンロードにおいても高度な走行性能を発揮し、素晴らしく魅力的なモデルである。しかし、マンハートはさらに視覚的にも技術的にも、その魅力を高めることが可能だと確信していた。
今回発表されたモデルのベースは、日本には現在未導入の「ディフェンダーP400 AWD」のロング、すなわち5ドアボディの「110」だ。搭載される3Lの直列6気筒ガソリンターボエンジンは、ノーマルでも400psの最高出力と、500N・mの最大トルクを発揮する高性能ユニットだが、マンハートはそのエンジン制御ソフトウェアを改良することで、さらにパフォーマンスアップを実現。結果的に512psの最高出力と710N・mの最大トルクを得ることに成功した。
ちなみにこのスペックは、ランドローバーのラインアップでは最上位に位置する、5LのV型8気筒ガソリンスーパーチャージャーエンジンに匹敵するものとなる。
さらに現在マンハートが開発中のステンレス製エグゾーストシステムを組み合わせれば、DP500はより個性的なアピアランスを持つことになる。テールパイプには、カーボン、もしくはセラミックコーティングのいずれかを選択可能だ。もちろん要望があれば、ブレーキシステムの強化にもマンハートは対応する。