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「トナラー行為」も大歓迎! スバリストならではの摩訶不思議な生態と新たな分断問題について考える

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TEXT: 井元貴幸(IMOTO Takayuki)  PHOTO: スバル/Auto Messe Web編集部

  • スバリストのトナラー行為

  • STI MOTORSPORTS DAYのイベント風景
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個性派メーカーだからこそ熱狂的ファンがいる! スバルを後押しするスバリストの存在

 あらゆる自動車メーカーには少なからず熱狂的なファンが存在するが、とりわけ熱狂度が高いファンやオーナーが多いと言われているのがスバルだ。東京農業大学名誉教授の後閑暢夫さんが「スバルは紳士の乗り物」という寄稿で呼称を使用したことをきっかけに、スバリストという言葉が広まった。「スバル乗りはクルマに対する高い見識をもち、紳士的なドライバーが多い」という考えから、「スバルのハンドルを握るとき、つねにこのクルマをして道路のエリートとして他車に対して誇らかに際立たせたい」という想いから生まれた言葉だと言われている。

 残念ながら最近では、“マニアック”や“オタク”といったネガティブなイメージが植え付けられているようで、後閑さんの言葉の一部を引用させて頂くと、せっかくスバル車を購入したクルマに対する高い見識をもつユーザーであるにもかかわらず、「私はスバリストではない」「一緒にされたくない」というちょっと悲しい投稿を見かけることも……。元々は2000年代初頭まで、圧倒的少数派とされるスバルユーザー同士が「わかってるねぇ」とばかりに、スバル車を見かけると道を譲り合ったりする光景をよく見かけた。

 しかし最近では、人気のSUVを数多くラインアップすることもあり、初めてスバルオーナーになるというユーザーがかなり増えてきた。もちろん古くから乗り継いで来たスバリストのように、若い人でもスバルというメーカーの思想に共感し、熱狂的なファンになる人も依然多い。ただし、新規のスバルユーザーのなかにはネット上のマニアックな投稿などを見て、『ついていけない……』という考えからか、前述の一緒にされたくないという人が増えたように思える。そこで改めてスバリストの生態が垣間見える実例を、現役スバリストである筆者が紹介しよう。

一般的に嫌われる『トナラー』行為だがスバリストは率先して隣に駐めたがる

 トナラーとは、駐車場で沢山の空きスペースがあるにも関わらず、わざわざ隣に止めてくるクルマのことでお馴染み。一般的には隣にクルマがいることで、駐車枠ではなくクルマを目標に駐車することができるため、運転の苦手な人がやりがちな行為であり、駐車後のドアパンチなどが懸念され嫌われる行為だ。しかし、スバル車の場合はクルマを大切にしている人が多く、「ドアパンチされたくない!」という思いから、同じスバル車に乗っている人だからクルマを大切にしている人が多いだろうと、空きスペースが限られている場合は積極的にスバル車の隣に駐める行為が始まりと言われている。

VM型レヴォーグとVAG型WRX S4のトナラー行為

 もちろん、仲間意識から来るものもあり、買い物を終えて帰ってくると両サイドがスバル車だったという『スバルの法則』なるものも見かける。そもそも隣に止められることで乗降スペースが狭くなるのでイヤ、という人が多いだろうが、自分のクルマに気を使わないボコボコの外装のクルマが止まっているよりは安心できる。スバル車が駐まっていることで自分の隣にいわゆるトナラーが来なくなるという点でも、筆者としては「愛車がほかのスバル車に守られている」と好意的に捉えることができるのだ。

公式ウェア愛用者が多くてイベントではスタッフかユーザーかの判別が難しい

 スバルに限らず、モータースポーツにワークス参戦しているメーカーであれば、オフィシャルのチームウェアが販売されていることが多く、スバルの場合、ドライバーや監督をはじめ、イベントのスタッフまでも市販品とほぼ同じデザインのウェアを着用している。マニアが見ればスタッフかファンかの見分けがつくのだが、一般的にはほとんど判別不可能と言っていいほど。そもそもなぜこうしたウェアが販売されているのかといえば、なによりSUBARU&STIのワークスチームは、ファンも含めてワンチームとして参戦しているからという理由によるもの。

 SUPER GTの会場では、このウェアを着用するファンが沢山いるのはもちろんのこと、いつでもスバルを応援したいという、熱狂的なファンはイベントやオフ会などでもこのウェアを愛用している。なにを隠そう筆者もそのひとりではあるのだが、実際に東京オートサロンや大阪オートメッセなどでSTIスタッフと間違えられて背後から声をかけられることもしばしば。よく「まぎらわしい!」と同業のメディア関係者から指摘されることもあるが、それはファン心理になって大目に見てもらい所である。

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