クラシックカーの中身は近代的なシステムキッチン
ボディの左側面にはキッチンカーとして加工された、上下に分かれて開く大きな開口部が備わる。下部分はそのままカウンターになり、上部分は日除けになるのだが、さらにそこからパネルが立ち上がりなんとこれが看板になる。販売する商品の名前を入れることもできるため、広告効果が高く人気の装備なのだとか。またリヤエンドは純正の3分割ドアとなるが、この上のみを開けることで、ちょうどカウンターと同じ高さとなるため、後部でも商品の受け渡しなどができる仕組みとなっている。
右側面にあるスライドドアを開けて後部に入って見ると、立ったまま作業ができる天井の高い空間が広がる。入って正面、左側面のハッチ部分には左右に長いカウンターがあり、その下は水タンクを設置。後部ハッチの内側にはステンレスの大きなカウンターがあり、右側にはシンクが備わる。さらに前方には冷蔵庫と、限られたスペースにひと通りの装備が設置されていることがわかる。鶴金社中では販売する商品に合わせてコンロやフライヤーなどを追加で設置するなどのカスタマイズが可能だ。
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ワーゲンバスと双璧をなすビンテージ商用車の人気モデル、シトロエンHバンは、多くのキッチンカーが集まるイベントなどではクルマが目立つため集客効果もバツグン。車両自体を見つけることも困難なレア車なので、興味のある飲食店関係者は、一度レンタルで使用してみるのもアリかもしれない。