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タイヤだけじゃない! 賞味期限のある車のパーツとは? 交換するタイミングをお教えします

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

  • マフラー交換の様子

使用年数もしくは走行距離で交換をする

 愛車に装着したカスタムパーツには、クルマと同じくらい愛着が湧くもの。ずっと使い続けたい気持ちは理解できるが、経年劣化や消耗は絶対に逃れようのない運命だ。冷たく聞こえるかもしれないが、ある程度で見切りを付けないと、本来の性能を発揮しないどころかトラブルの原因にもなり得る。そこで、代表的なパーツの寿命や消費期限を調べてみよう。

エアクリーナー

 もっとも分かりやすいのはエアクリーナー。大半の製品はメーカーが交換する時期を指定しており、例えばHKSの「スーパーハイブリッドフィルター」は、6000~1万kmまたは6~12カ月と明記してある。

 なお乾式のフィルターで寿命は長め、湿式はその半分くらいと考えたほうがいい。少しでも長く使うには定期的なメンテナンスが不可欠で、湿式はフィルターを洗浄し乾燥させてからオイルを塗布。乾式はエアブローで汚れを吹き飛ばすだけと、いたって手入れは簡単だ。

マフラー

 排気系を代表するアフターパーツと言えばマフラー。一般的には10年ほどで内部の吸音材が劣化するといわれ、音量が保安基準を超えてしまえば当然ながら要交換だ。ただし冬に融雪剤を多く散布する地域や海の近くでは、塩分(と水)によって腐食し穴が空いてしまうケースもある。ステンレスとはいえ錆が発生しないわけではないので、上記に該当する地域にお住まいの、人は下まわりをマメに洗浄しておこう。

サスペンション

 サスペンションの消耗品といえば車高調だ。消費期限はアイテムや使い方によって雲泥の差があり、街乗りでも5年くらい使えばダンパーが寿命を迎えるか、抜け気味になり乗り心地や静粛性が落ちると思われる。

 サーキットで酷使すれば当然ながら劣化は早まるし、縁石でジャンプしたら一発で抜けたなんて話も聞く。以前と比べて路面のギャップを越えたときの収まりが悪い、ダンパーの摺動音が大きいと感じたら寿命が近いと覚悟しよう。

ブレーキ

 ブレーキ系は命に関わる部分なのでより慎重に。パッドの摩耗はジャッキアップしてタイヤを外したときや、ホイールのデザインによっては装着したままでも確認できる。純正パッドで街乗りだけであれば走行距離が3~5万km、残量が2mmになったら交換というのがスタンダードだ。

 ただし静動力を高めたスポーツ走行用のパッドや、ブレーキを酷使するサーキットをよく走る場合、上の目安は当てにならないので注意しよう。

 ローターもパッドほどじゃないが摩耗し、厚さでいうなら新品から2~3mm減ったタイミング、サーキット走行が中心ならパッド交換と同時が理想だ。

タイヤ

 タイヤは改めて説明するまでもなくスリップサイン、残量が1.6mm未満は保安基準に適合せず違反となる。ただし溝が残っていれば平気というワケではなく、製造から4~5年でゴムは劣化すると考えられており、その時期を迎えたら新品に交換したほうが安全だ。

 製造年週はサイドウォールに刻印されているが、見方が分からなければ専門店で確認してもらおう。またタイヤは保管の状態によってもコンディションが大きく異なり、屋外で雨風や強い紫外線に晒されていれば劣化の進行も早くなる。スタッドレスタイヤや冬の間に外している夏タイヤは、カバーで保護しつつ直射日光などが当たらない場所に置こう。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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