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20万円で買える日産初代「リーフ」の中古車は買いか!? 「動く蓄電池」と割り切ればコスパ最高です

初代日産リーフの充電イメージ

バッテリーの劣化問題ゆえ中古では値がつかない

 ごく一部の人のみの乗り物であった電気自動車(EV)を、一気に一般的なものとした偉大なる先駆者である初代日産「リーフ」。その一方でバッテリーの劣化の問題もあり、とくに初期型のモデルでは中古車市場で大幅な値崩れが進んでいる。

自宅に充電設備があれば割り切りまくった近所のゲタに

 日産の名誉のためにも言及しておくと、2017年に現行型となった2代目リーフからは大きくバッテリーの性能が向上し、初代のように数年で航続距離が大幅に減少してしまうということもなくなっているのだが、良くも悪くも初代のインパクトが大きすぎたということになるのだろう。

 では、実際のところ、車両本体価格20万円台からと激安で中古車店の店頭に並んでいる初期型リーフは使い物になるのだろうか?

 価格帯は同じでもバッテリーの状態は車両によって異なるが、この価格帯で販売されている初代リーフはメーター右端に表示されるセグメントが7セグメント以下(新品時は12セグメント)となっているものがほとんど。満充電時のメーター上の航続距離は80km前後となっているものが中心だが、実際のところは50km程度が現実的な距離となるだろう。

 そのため、日常的に使うメインカーとしては全くオススメできないものの、自宅で充電できる環境があり、近所の買い物や駅までの送迎などに限定して使うというのであれば、同価格帯の激安中古軽自動車を購入するよりは快適性も安全性も高いと言えそうだ。

「動く蓄電池」と考えれば激安リーフはコスパ良好

 また、自宅の敷地内に広い駐車スペースがあるユーザーであれば、近隣移動用のクルマかつ蓄電池として激安リーフを買うというのもひとつの手段と言える。

 家庭用のポータブル蓄電池であれば、5kWh~10kWh程度の容量のものでも30万円前後という価格となっているが、初期型のリーフのバッテリー容量は24kWh。仮にバッテリー容量が半分まで劣化していたとしても12kWhの大容量バッテリーとなるのだ。

 ちなみに住宅用の蓄電システムともなると、200万円前後は当たり前という世界となるが、V2H(クルマから家庭への電力供給)を可能とするニチコン製「EVパワー・ステーション」の希望小売価格は49万8000円~(税抜)となっているため、トータルで考えると走る蓄電池の激安リーフはアリと言えるかもしれない。

魔改造のベース車両にするのも一興

 それ以外にも、24kWhの新品電池が65万円(2018年3月の日産発表の価格)で供給されているため、激安リーフを買って思いっきりリフレッシュに予算をかけるというのも手段のひとつであり、海外では初代リーフに2代目リーフの40kWhバッテリーを搭載する手段が確立し始めているので、魔改造(?)のベースとするのも面白いのではないだろうか。

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