CVCCやRSを追加しながら現代へと続く
しかも、初代シビックは、世界で最初に排出ガス規制を実現したCVCCを1973年に採用している。続く1974年には、高性能車種としてRS(ロード・セーリング)を追加した。
人々のためのクルマとして誕生したシビックは、いち早く環境基準をCVCCで達成し、それに止まらず運転を楽しめるRSも用意した。この姿勢は、現行シビックまで継承されている。
1.5リッターガソリンターボのシビックに加え、2モーターハイブリッドのe:HEVを採用する低燃費車、そしてRSとは異なるが、タイプRという高性能エンジンを搭載した運転を楽しむための選択肢も用意されている。
車格は3ナンバー車となったが、1970年代から現代へ経済成長により生活水準は改善されたなかで人々のクルマであり続け、同時にまた、容易ならざる気候変動の問題を抱えたいまに適応し、それでもクルマを楽しむ一台を選べるという、初代シビックから受け継がれた伝統に、変わりはないのではないだろうか。