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200台限定の「アヴェンタドール」と「ピレリ」のコラボモデルにはプレ値がつく? 「ロードスター」は「クーペ」よりも400万円増しが相場【真夜中のブローカー】

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: 神村 聖/大子香山

ロードスターはクーペの400万円増し

美女「ふーん、でもなんか、あちこちに差し色みたいなのも入ってません?」

社長「どのカラースキームを選んでも、エンジンフードやミラー、エアインテークには赤の細いライン仕上げが入っていて、前後のブレーキキャリパーもボディカラーによって赤か黄色にペイントされて、ブラック仕上げのアロイホイールが組み合わされてたんだ」

美女「そういえばこの差し色、インテリアでも使われてますね」

社長「そう、ブラックのアルカンターラとレザーを組み合わせたシートには、赤いステッチとともにランボルギーニとピレリのエンブレムが刺繍されてるな。ルーフライニングとシートにも、ボディと同様に赤いラインがあしらわれている。加えてすべてのピレリ・エディションに、ランボルギーニ謹製のスペチアーレであることを示すプラークが貼られるうえに、当然のことながらタイヤはピレリ“P-ZERO”が選ばれ、足元をビシッと引き締めて……」

美女「その話って、長くなるんですか?」

社長「おっと、つい調子にノリすぎたな。ともかく、ランボルギーニとピレリといえば、かつてP400ミウラで“チントゥラートCN36”が採用されたこと。そして、LP400S以降のカウンタックに採用され、アイコン的要素となった“P7ラリー”など、まさしく名コンビとして知られてきたんだ。また近年では、世界各国で開催されてる“ランボルギーニ・スーパートロフェオ選手権”でも、ピレリがテクニカルパートナーとして専用タイヤを一手に供給。つまり、ランボルギーニとピレリとの蜜月の歴史は……」

美女「……話の腰を折って悪いんですけど、さっき世界限定200台って言ってましたよね?」

社長「ああ、そうそう、世界限定でクーペが105台、ロードスターが95台だけ」

美女「じゃ、今回の値付けもレア度の分だけ高くしてあるってことでいいんですよね?」

社長「アヴェンタの相場は相変わらずの高値安定で、極上モノの正規ディーラー車なら4000万円近辺。で、ロードスターになるとプラス400万円くらい。ピレリ・エディションクーペも、プラス400万円くらいかな……。ということで、ピレリ・エディションで、しかもロードスターのこのクルマには、それ相応の売り値がつくワケさ。まあ、オレが仕入れてくるクルマはいつも極上だから、ちょっとくらい高くても当然だけどな」

美女「そっか~、そんな超レア車だったんですね。なら、さっき買うって決めてくれたお客さまにも、フツーのアヴェンタより2割増しくらいって、答えちゃったから、ちょうどよかったかもー」

社長「エッ? もう売っちゃったのか? こんどこそキープしておこうと思ったのに……」

【取材協力】
アルティメットモーターカーズ
http://www.ult-cars.co.jp

【model】
esteem

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  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 1967年生まれ。かつてロールス・ロイス/ベントレー、フェラーリの日本総代理店だったコーンズ&カンパニー・リミテッド(現コーンズ・モーターズ)で営業・広報を務めたのちイタリアに渡る。帰国後は旧ブガッティ社日本事務所、都内のクラシックカー専門店などでの勤務を経て、2001年以降は自動車ライターおよび翻訳者として活動中。また「東京コンクール・デレガンス」「浅間ヒルクライム」などの自動車イベントでも立ち上げの段階から関与したほか、自動車博物館「ワクイミュージアム(埼玉県加須市)」では2008年の開館からキュレーションを担当している。
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