1人が座って作業できる丁度いいサイズ
一般的なキッチンカーと比べるとかなりコンパクトな後部のキッチンスペースだが、中へアクセスするには、車体左側のドアから入る。内部の天井高は1.2m足らず。とても立って作業できる高さではないが、ちょうど中央に回転スツールが設置され、ここに座って作業が行えるよう設計されている。
実際に車体後部にシンクがあり、出入口と反対側に作業台が設置されている。限られたスペースゆえに、オプションの冷蔵庫を設置してしまえばスペースはかなりタイトになる。この車両は複雑な調理作業には不向きだが、簡単な調理品や冷蔵品の販売に最適。なによりキュートなスタイルは広告効果バツグンなのだ。
入口のドアと反対側、車体右側に大きなハッチがあり、これを上に開くと、跳ね上げた部分の裏面がそのままサインボードになる仕組みだ。開口部には引き戸のガラス戸も設けてあり、外側にカウンターも設置可能。これを活用することでカウンター越しに商品の受け渡しなどが行えるという仕組みだ。
ちなみに先ほど紹介した回転スツールに座ることで、カウンター作業も丁度いい位置関係になっているそう。ドリンクの販売など、大掛かりな調理を必要としない業態に向いていそうだ。
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大型のキッチンカーとは異なり、スペースや内部での作業に制約があるのは事実だが、見た目のインパクトはかなり大きい。鶴金社中ではこれまでタイフードの販売やドリンク販売などの業者にレンタル実績があるそうだ。クルマで目立つなら、こんな選択肢も大いにアリだ。