6代目FL5型シビックタイプRが9月1日、正式発売!
2022年1月にプロトタイプが公開されたホンダの新型(FL5型)「シビックタイプR」。7月21日のワールドプレミアを経て、9月2日、ついに正式発売となった。
エンジンはタイプRの定番である直列4気筒VTECエンジン。それに先代同様ターボを組み合わせて、フロントタイヤを駆動するFFレイアウトだ。トランスミッションは6速MTを組み合わせる。
基本的なパッケージは先代を踏襲しているものの、見た目にも一新された新型シビックタイプRは果たしてどのような仕上がりなのか? まずはビジュアルから、その進化の度合を確認してみよう。
戦闘機のようなエンジンルームは熱対策まで抜かりなし
シビックタイプRの魂とも言うべきエンジンルームには、なかなか大きめのタービンが鎮座している。いわゆる2.0Lターボ向けアフターパーツのタービンとも遜色ない大きさで、この大サイズのタービンをVTECで効率よく回して、低回転からトルクを発揮し、高回転での伸びも実現していると思われる。
吸気はダイレクトに外気が取り込めるようになっている。タービンの熱はそのままボンネットのダクトからダイレクトに排出できるようになっており、タービンやエンジンルーム内の温度抑制にも役立ちそうだ。
アクチュエーターは電動式で細かくコントロールすることで、レスポンスの良い過給を実現していると思われる。
さらに、バッテリーが断熱材に包まれてマウントされているのも注目ポイント。タービンの熱は排出されるようになっているが、熱害を防ぐための対策に万全を期しているわけだ。
ちなみにウインドウウォッシャータンクは、メインフレームとフェンダーのわずかな隙間に収納されている。それほどまでに、エンジンやタービンの位置にこだわったという証左である。
排気をになうマフラーの方はといえば、センターに太いエキゾーストと両サイドにやや細めの2本のエキゾーストを配置した3本出し。アクティブ・エキゾースト機構が回転数に応じて開度をチューニングし、さらにその音をアクティブサウンドコントロールが室内にも伝えて、レーシーな雰囲気を高めている。