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ホンダ新型「シビックタイプR」をシフトノブからマフラーの裏側まで全部見せます! 3次元的形状リヤウイングに注目

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TEXT: 加茂 新(KAMO Arata)  PHOTO: AMW 竹内耕太

空力を突きつめながらシックなエクステリアを実現

 ヘッドライトはややスモーク調に見えるシックさが特徴。センターの大きな開口部はラジエーターに風を送り、下のグリルにはインタークーラーがすっぽりと収められる。ボンネットの手前側には排気ダクトが備わり、タービンの熱をそのまま排出できるわけだ。

 フロントバンパー下部はリップスポイラー形状になっていて、空力に配慮。サイドステップも空力を考慮した形状のエッジがポイントだ。リヤに備わるスポイラーは、翼断面形状と迎角を追求して、ダウンフォースと抵抗をバランスさせている。重量増を防ぐため、アルミダイキャスト製の軽量ステーを採用したことも注目ポイントである。このウイングが3次元的な形状となっているのは、コーナリング中など走行風がまっすぐに当たらない複雑なシチュエーションでの、空気の剥離を防ぐためだと思われる。

 タイヤはミシュラン・パイロットスポーツ4Sで、265/30R19を前後に装着する。ホイールも剛性や軽さにこだわったというリバースリム構造だ。そのせいか、エアバルブがリムのセンター寄りに配置されるので、リムサイドまで伸ばされたバルブが特徴となっている。

 ブレーキはフロントにブレンボ製モノブロックキャリパーを採用。6ポット構造と思われ、ローターはソリッドだが2ピース構造で熱膨張を吸収する。スポーツ走行に十分対応できるパッケージと言える。リヤは電動パーキングブレーキを含むディスク式でローターはソリッドだ。

カッコだけではない「スポーツ」のためのコクピット

 インテリアに目をやると、ステアリングはアルカンターラを採用した独特の手触りが特徴だ。チルト調整はもちろん、テレスコピック調整で前後位置も大きく調整できる。かなり低くすることができ、シートをもっとも低くした状態に合わせて下げることもできるようになっている。

 シフトノブは「タイプR」では定番のアルミ削り出しティアドロップ型。リバースはリング式ではなく、大きく右下に押すと入るタイプだ。

 シートはベルトホール付きの本格的なセミバケット型で、表面は起毛したファブリック調で衣服との滑りにくさも高くなっている。多面的な形状でホールド性の高さにも期待できる。

* * *

 待望の新型シビックタイプR。画像ギャラリーに撮りおろし画像を大量にアップしてあるので、隅々までディテールをチェックしていただきたい。この次世代の戦闘機の走りは果たしていかなるものか? AMWでは継続してレポートしていく予定だ。

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  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • チューニングライター。1983年生まれ。父が初代VWゴルフ、シトロエンBX、ZXなどを乗り継いでいた影響で16歳で中型バイク(ZRX400)を購入し、大阪芸大時代にAE86を購入。卒業後はチューニング&ドラテク専門誌を15年間製作し(約2年の編集長を含む)、数多くのレースにも参戦。2021年春よりフリーランスとなる。過去には180SX、S15、NA8、SCP10、86前期&後期を所有。現愛車はAE86、GR86、ZC33Sスイフトスポーツ、CBR954RR。
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