伝説の限定車「22B」誕生になくてはならない存在だった「リトナ」
話をWRCに向けると、1997年にスバルもWRカー規定に沿い、それまでのセダンボディベースのグループAマシンから、2ドアクーペのWRカーを投入。当然ながら2ドアボディはこの時点でリトナしか存在しなかったため、WRカーのベースはリトナであったことは意外と知られていない事実だ。
WRカーが実践投入されたのち、WRC2連覇を記念した特別記念限定車としてVシリーズが登場。このとき、現在でも根強い人気を誇るインプレッサWRXタイプR STi バージョンが設定された。これはWRXの名を冠した初の2ドアモデルで、受注生産でありながら当時から爆発的人気となり、翌年にはカタログモデルへと昇格したインプレッサ WRXタイプR STiバージョンIVをリリース。さらに、1998年には伝説の限定車インプレッサ22B STiバージョンが登場。発売から25年近くが経過するも、今もなおスバル&STIが誇る伝説のクルマとなっている。
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登場時こそ「セクレタリーカー」と呼ばれる手軽に乗れるオシャレカーのインプレッサ リトナであったが、このクルマが存在したからこそWRCで活躍したWRカーや、インプレッサWRXタイプR STi バージョン、さらには伝説のインプレッサ22B STiバージョンが世に登場したことを考えると、その功績は実に大きい。地味ではあったが、主役級の人気モデルの陰に隠れた名バイプレーヤーとして「リトナ」を称えたい。