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ベントレーは丸目4灯でなくなる!? 18台限定「バトゥール」は次世代デザインの示唆? 2022年のモントレーを振り返る

18台限定のバトゥールはすべて完売済

ベントレーにとっての熱い夏──2022

 ペブルビーチで開催された一大自動車イベント「モントレー カーウィーク」に、ベントレーも参加。2022年はバトゥールの発表や、ブランド設立から現在までの103年の103台が集結するなど、ブランド史上最大級のプログラムで注目が集まった。

ブランドの新しいデザイン言語を提案する「バトゥール」をお披露目

 カリフォルニア州ペブルビーチで開催される、ヒストリックカーを中心とした恒例の一大自動車イベント「モントレー カーウィーク」。いくつものコンクール・デレガンスやラグナ・セカでの走行イベントなど数多くのイベントが開催される、クルマ好きには夢のような数日間だ。

 この一大イベントでは、ラグジュアリーブランドによる新型車のお披露目や試乗、各種の催しなどが大々的に行われるのも恒例となっている。そんなラグジュアリーブランドの筆頭とも言うべきベントレーは、2022年のモントレーでブランド史上最大級のプログラムを実施した。

 最大の見どころは、ビスポーク部門であるマリナーが新たに発表するコーチビルドカー「バトゥール」の世界初公開であった。ブランドの新しいデザイン言語を提案するバトゥールのデザインDNAは、2025年に発売されるBEVのラインナップを示唆するという。

 また、素材やカラーなどをユーザーとともに決めていくパーソナライゼーションを用いた仕様は無限大で、素材には環境に配慮した天然繊維複合素材やレザー、3Dプリントされたゴールドも用いることが可能となる。

103年の103台に試乗できるチャンスも

 2022年はメインの会場として1エーカー以上の広大な敷地に建つフランス風の現代的住宅を用いた、ペブルビーチ・ロッジのすぐ側に位置する「ホーム・オブ・ベントレー」を設置。デザインチームによって、ベントレーモデルのデザインとリンクした仕立てとされた。

「ホーム・オブ・ベントレー」は屋外に最大6台の最新モデルを展示。屋内ではマリナーのデザイナーと一緒に、サンプルを用いてビスポークのデザインを体験できる。また、ベントレーがコラボしたレジデンスのバーチャルツアーなど、ブランドの世界観に触れることが可能となっていた。

 さらに、ベントレーの歴史である103年の各年のクルマ、合計103台をモントレー半島に集結させており、ゲストはそのうちの1台に試乗できるという壮大なイベントも実施された。

 モントレー カーウィークのメインイベントのひとつである「ザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリング」には、ベントレーの過去から現在までの名車を展示。「ブロワー」から「スピード8」、現代のハイブリッド、電動化された未来まで続く「旅」が体験できるというラインナップだ。

 また、アメリカの顧客がオーダーした「バカラル」の展示や、ホイールをアートギャラリーとしたベンテイガEWB、VIPゲストとのパーティなど、様々な催しが用意されていた。

 さらに、カーウィークの幕開けとして、30台のベントレーが参加するラリーが行われたのも今年のポイントだ。ロサンゼルスをスタート地点にパシフィックコーストハイウェイを駆け抜け、ラグナセカへ。ラグナセカではパレードが行われ、併せて2023年のル・マン24時間レース100周年を記念してスピード8(2003年の優勝マシン)のデモランが行われている。

 ブガッティやアストンマーティンなどが話題のモデルをお披露目した2022年の「モントレー カーウィーク」だが、ヒストリックカーから未来のビジョンまで詰め込んだベントレーのプログラムも負けず劣らず内容充実だったのだ。

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