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「A型は買ってはいけないは嘘!?」スバリスト間で通じる「アプライド」という記号が教える本当の意味をお教えします

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TEXT: 井元貴幸(IMOTO Takayuki)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

  • GDB型インプレッサWRX STI

  • GDB型インプレッサWRX STI
  • VM4型レヴォーグ
  • VMG型レヴォーグSTI Sport
  • VMG型レヴォーグ
  • VMG型レヴォーグのコーションプレート

スバリストが年次改良を識別するアプライドって何?

 スバル車は毎年さまざまな改良を加え、進化し続けることでも知られるメーカーだ。最近こそ細かな改良を行うメーカーが増えたものの、スバルはなんと昭和時代のレオーネから一貫して続けられている。この改良は年次改良(年改)と呼ばれるもので、スバルファンの間では車体のプレートに記されているアプライドモデルと呼ばれる記号で呼ばれることも多い。

 アプライドモデルはAから始まり、B→C→Dと改良ごとにアルファベットが進む。つまりA型はフルモデルチェンジして最初のモデルということになるが、一部の派生モデル(インプレッサスポーツをベースにしたXVなど)では、最初期モデルがB型となることもある。また、稀なケースだが2代目レガシィのように、年次改良を行わずA型が3年に渡り作り続けられることもあるのだ。VMG型レヴォーグのコーションプレート

 もちろんモデルライフの長い車種ほどアプライド(年次改良)も多くなり、前述の2代目レガシィこそ5年でC型までとなるが、エクシーガは派生モデルのクロスオーバーセブンまで含めると10年間におよび生産されたため、なんとJ型まで存在する。ちなみにI型は数字の1と混同するためどのモデルにもI型は採用されていない。

最初期モデルの「A型は壊れやすい」の真相はホントか?

 このアプライドモデルが頻繁に使用される、スバルあるあるな会話がある。ご存じの方もいるかもしれないが、「スバリストは初期トラブルが多いA型の購入を避ける!」といったこと。その真意は定かではないが、じつはそんなことはないのだ。何を隠そうスバル車を5台乗り継いできた筆者は、5台中3台はA型を購入している。これはスバリストというよりも新しもの好きな人や、買い替えのタイミングがフルモデルチェンジ時期と合致した人はおのずとA型を購入することになるため、一概には当てはまらない。

 また、景気の動向にもよるが、過去にはたまたまA型が一番をコストかけていた例もあり、アプライドが新しくなるほどコストカットされていったというケースもある。最近のスバル車では『A型を買っても失敗しない!』と言われるほど、初期モデルでも完成度が非常に高くなっている。

A型から始まる各アプライドモデルの特徴を分かりやすく解説

 そしてA型のメリットは「現行型として長く乗り続けられること」や「誰よりも早く最新型を手に入れられること」などが挙げられる。のちの改良ポイントはパーツ交換などで対応できるケースが多く、購入時にノベルティグッズのプレゼントなど手厚いキャンペーンがあることも多い。対してB型は、A型で採用されなかったサンルーフなどのオプションが追加されることがあるほか、早いモデルではこの段階で特別仕様車が設定されることも多い。

 C型になると多くのモデルが前期型の最終モデルとなるため(例外もある)、C型登場の翌年に大幅改良と呼ばれるマイナーチェンジを控えており、少し待てるのであればD型が登場するまで待つほうがオススメと言える。またC型で追加グレードが設定されることも多く、初代レヴォーグなどではSTI Sportといった商品力の高い魅力的なグレードが追加されたりと、こうしたグレードをチョイスしたい場合は積極的にC型を選びたい。

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