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トヨタ新型「シエンタ」は車中泊で使える? アウトドア視点で徹底解説します

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: トヨタ自動車

アクセサリーカタログも充実している

 そして何と言っても、クラスで唯一(といってもライバルはフリードだけだが)、HVモデルにAC100V/1500Wコンセントが用意(全車4万4000円のオプション)されているから、車内外で1500Wまでの家電品、具体的にはコーヒーメーカーや簡易電子レンジ、照明器具などを使うことができる。アウトドアでは最強の使い勝手が実現する(もちろん非常時にも)。

 ガソリン満タン、消費電力400Wという条件なら、約5.5日分の電力が供給できるというのだから心強い。アウトドアでも情報収集に欠かせないスマートフォンの充電にも便利なUSBソケットが、絶妙な位置に用意されているため完璧だ。

 しかも、新型シエンタのアクセサリーカタログの最初のページに紹介されているのが「OUTDOOR with SIENTA」で、ラゲージウッドデッキ(木目調)から、バックドアを開いたときに衣類やランタンなどを引っかけられるバックドアラックなどが用意されている。

 さらにモデリスタパーツとしてバックドアネット、ラゲージLED(ライト)、荷室用のユーティリティフック、各種トレイ、そしてもちろん、カーテン、エアスリープマットなども揃っているから、新車時に同時注文すれば、納車のタイミングから大きく手を加えることなく、アウトドア仕様の新型シエンタとして使いこなせるというわけだ。

 ハイブリッド車の駆動方式には四駆のE-FOURもあるが、最低地上高は全車140mmと、悪路に強いわけではないものの、日本のアウトドアフィールドはアクセス路、構内路ともに整備されているのが普通なので、走破性はともかくとしても、アウトドア、車中泊には、もうぴったりな1台となるはずだ(2列シート仕様)。トヨタ・シエンタのドライバーズ視点

 エクステリアデザイン的にも、前後ホイールアーチ前後のSUVチックな樹脂パーツやボディサイド下のシトロエン・ベルランゴのようなボディサイドモールによって、クロスオーバー感も先代とは比較にならないほど向上している。

 ベージュ、アーバンカーキのボディカラーを選べば、さらにアウトドア御用達カーの印象が強まるに違いない。しかしながら、新型の2列シート仕様が、先代のいかにもアウトドア御用達感のあったFUNBASEの名前を捨てたのは、謎である……。

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