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懐かしの「トミカ シェブロン」が走った! 潜望鏡がついた「アバルト」も富士スピードウェイに集結した眼福のイベントとは

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 原田 了

アバルトが生み出した多くの“サソリ”が富士に集結

「伝説のF2マシンが走る!」とともに、もうひと見逃せないコンテンツとなっていたのが『ABARTH CLASSCHE』でした。これはアバルトが生み出した歴代マシンをピット内に展示するというもの。

 世界的にも超貴重とされている1974年型のビアルベーロ(FIAT Abarth 1000 Bialbero Longnose)2台を筆頭に、1964年型のペリスコープ(FIAT Abarth OT 1300 Periscopio Sr.2)や1954年型のザガート(FIAT Abarth 750GT Zagato)、1965年型のバルケッタ(FIAT Abarth 1000 SP)など流麗なボディスタイルを見せるモデルを展示。これらに加えて、FIATアバルト595やFIATアバルト1000TCRなど、小粒なFIATをベースにしたアバルトも数多く姿を見せていました。

 またこちらはアバルトを名乗ってはいませんが、1993年型のアルファロメオ155(ALFA Romeo 155 V6 Ti)や1984年型のランチア・ラリー037(Lancia Rally 037 Evoluzione 2)といった、アバルトが手掛けてレースやラリーで活躍したFIAT系列メーカーのワークスカーも顔をそろえていました。

 展示スペースとなったのは富士スピードウェイの12番ピットから16番ピットまで、5ピット分の仕切りを払って広大なスペースとしたうえで20台の“サソリ”を並べたもので、『富士スピードウェイがアバルト色に染まる!』の惹句もオーバーではありませんでした。ここに並べられた20台のうち、何台かはABARTH Classiche Runの時間帯には富士スピードウェイの本コースを走るコンテンツも用意されていました。ABARTH Classiche

 甲高いアバルト・サウンドを響かせながら富士の本コースを周回した“サソリ”たちでしたが、コース幅の広い富士ということもあり、彼らの小さなサイズがあらためて強調されることになりました。また、1972年型のアウトビアンキA112アバルトと1993年型のFIATチンクエチェント900トロフェオという、親子ほど歳の離れた2台が、まるでタイムスリップしたかのような接近戦を披露するなど、展示だけでなく走行でも、詰めかけたファンを魅了したのです。

 1970年代の全日本F2選手権に興味を持っているファンも、新旧のアバルトに親しみを感じているファンも、ともに楽しむことができたFuji SPEED FESTIVAL FOR ENTHUSIAST 2022。その両方を愛してきた熱烈なファンにとっては堪えられない1日となったことでしょう。

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  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • ライター。現在の愛車は、SUBARU R1、Honda GB250 クラブマン、Honda Lead 125。クルマに関わる、ありとあらゆることの探訪が趣味。1955年、岡山県倉敷市生まれ。モータースポーツ専門誌の地方通信員として高校時代にレース取材を開始。大学卒業後、就職して同誌の編集部に配属。10年間のサラリーマン生活を経て90年4月からフリーランスに。モータースポーツ関連の執筆に加え、オートキャンプからヒストリックカーイベントまで幅広く取材。現在ではAMWに、主にヒストリー関連コラムを執筆。またライフワークとなった世界中の自動車博物館歴訪を続け、様々な媒体に紹介記事を寄稿している。
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