カスタム派なら実践しているローダウンの仕上げ技「ツメ折り」って何?
車種やカテゴリーを問わないお約束のカスタムとして、ローダウンやホイールのインチアップとセットで語られるツメ折り。この言葉自体は知っているものの意味まではよく分からない、といったカスタムビギナーも少なからずいることだろう。ここで改めて『ツメ折り』とはいったい何を指すのか、そして方法や注意点について解説したい。
ハードなローダウンには「ツメ折り」加工は必要不可欠
手始めに自分のクルマが近くにあれば、フェンダーの内側に手を入れてみよう。大半は縁の部分が奥に向かって折り返されており、その部分がフェンダーの『ツメ』と呼ばれている。触ればわかるとおりツメはフェンダーの外面に対して直角に曲げられており、タイヤとホイールを交換し、ツライチに近付けるとフェンダーとの隙間が狭くなり、場合によってはタイヤのサイドウォールとツメ部分が干渉して傷を付けてしまい兼ねないのだ。
それを防ぐためツメを上方向へさらに曲げるのが、いわゆる『フェンダーのツメ折り』と呼ばれる手法だ。もちろんノーマル車高や多少のローダウン、さらに余裕があるインセットならとくに心配する必要はなく、手間とコストをかけてツメ折りする必要はない。とはいえドレスアップ派にしてもチューニング派にしても、上級者は極端なローダウンや攻めたインセットが当たり前。それらを実現するために必要な加工が、フェンダーのツメ折りというワケだ。