クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • SPORT
  • ホンダ「シビックタイプR」で「エコカーカップ」に参戦! ユルくて厳しい3時間耐久レースの魅力を体験してきました
SPORT
share:

ホンダ「シビックタイプR」で「エコカーカップ」に参戦! ユルくて厳しい3時間耐久レースの魅力を体験してきました

投稿日:

TEXT: 奥村純一(OKUMURA Junichi)  PHOTO: 奥村純一 協力:PARTS.CO.JP/富士スピードウェイ

グリッド最後尾から堂々の決勝スタート!

 全車がグリッドに整列すると、ふたたび車検員と一緒にオドメーターの走行距離を記録し燃費計をリセット。これが燃費勝負に関わる大事な要素となるため、以降はタッチ厳禁だ。リセットなどすると失格である。

 3分前、1分前とボードが出され、11時ちょうどに3時間耐久レース「Challenge 180」がスタート。筆者もシビックタイプRの助手席で息を呑んで、シグナルの点灯からのブラックアウトを見守った。最後尾グリッドからは、ほかのクルマの動きが全て見える。数台前のマシンが、シグナルが遠くて見にくいのか、ブラックアウト前にスタート。つられて何台かもフライング。わがチーム第1ドライバーの軍司さんは、落ち着いてブラックアウト後にスタートする。

 予選時と違い、約60台のマシンがコース上にいるので、自分のペースでの走行はなかなか難しそうだ。それでも、燃費を稼ぐためにギヤをニュートラルにし、ブレーキを控えて縁石に乗ることで車速を落とすなど、上手に周回していく軍司さん。いろいろなテクニックが必要なんだなと、助手席で設定通過時間を確認しながら感心する。

1周3分15秒ギリギリで走るペース配分が肝

 わがチームは6人体制。規定タイムもあり、ひとりの走行はおよそ7、8周となる。ピットインして、軍司さんに代わって筆者がドライバーズシートへ。助手席には渡辺さんが乗り込んだ。ピットでの交代は速ければ速いだけコース復帰が早くなり、周回数を稼ぐのに有利だ。そしてチームで設定している各ポイント通過のターゲットタイムを、ナビの渡辺さんと声をかけあいながら確認して走行していく。

 しかし、筆者1周目の周回タイムは3分17秒と2秒のロス。2周目ではホームストレートでの計測地点がパナソニックブリッジだと勘違いしており、1秒早く通過してしまうという痛恨のミス。実際の計測場所はその少し手前にあるコントロールラインだった……。早着はポイントが10も加算されてしまう。ナビをする渡辺さんには悪い見本を示してしまって反省しきり。そもそもルールブックにも当然記されている事項で、なんでナビをしていたときに気づかなかったんだろうか。ヤレヤレ。

 まあ、そうしたことも目くじら立てないで楽しめるのもエコカーカップの良いところ(?)。そうして筆者も8周を終えてピットイン。さてドライバーとナビの伝言ゲームもうまく伝わっていてくれますようにと願いながら、続く渡辺さんと安成さんのコンビのピットアウトを見守るのだった。

安全にのんびり楽しめて勝負の駆け引きも味わえるレース

 自分の出番が終わるとひと安心。通常のレースのようなサポートもそれほど必要ないため、リラックスして以後のレース展開を観戦できる。11時スタートの3時間レースで、ちょうどお昼もまたぐスケジュール。走行を終えて筆者も小腹が空いたので、出番を待つチームメイト長谷川さんとサーキット内のレストラン「CRANE GARDEN」でランチへ。わがチームは3台体制なので、筆者もドライブした82号車シビックタイプR、81号車GRヤリス、80号車ヤリスハイブリッドの走行を、ご飯を食べながら見守った。

 レースも終盤に差しかかると、みんなソワソワして、モニターに映し出されたポジションに注目。あと数分となると、どのチームも走行している仲間にエールを送る。そしていよいよ3時間が経過し、トップの車両からチェッカーフラッグが振り下ろされた。パナソニックアーチにも電光フラッグが翻る。

 われらがシビックタイプRもチェッカーを受けパドックへと戻り、車検員によるオドメーターと燃費計の確認だ。実際の順位に加えて、ペナルティポイントを合算した結果が順位として確定する。さて結果は……G-3クラス8台中7位。ちなみに全クラスあわせた総合1位はホンダ「インサイト」だった。

 この日のエコカーカップは、筆者の参加した3時間耐久レース「Challenge 180」に続いて、60分の耐久レース「Enjoy 60」が行われた。ふたつのレースにエントリーしているチームメイトの80号車ヤリスハイブリッドと、81号車GRヤリスは、ふたたびメンバーを変えてコースイン。こちらは最短周回規定タイムが4分なので、より初心者でも楽しめるレースとなっている。

* * *

 このように、とてもユルい雰囲気でありつつ、勝つためにはとてもシビアな計算も必要となるエコカーカップ。一度参加したらきっとヤミツキになること間違いなしだ。次回は2023年2月に予定されている。今度はもっと上位を目指してがんばるぞ!

12
すべて表示

 

 

 

 

 

 

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS