クラッディングの採用で無骨なスタイルを演出
そんなエレメントのエクステリアは個性的で、バンパーだけではなくフェンダーやルーフの一部などにも無塗装樹脂パーツ(クラッディング)が使われており、ポップかつ無骨なイメージを作り出していた。
当時の日本では、結果的にそれが安っぽく映ってしまったのか、販売が低調に終わった一因とも言われている。しかし20年が経過した現在は空前のクロスオーバーSUVブームとなっており、すっかり無骨なスタイルも市民権を得た。
またアウトドアレジャーも人気となったことで、観音開きドアや防水処理がなされた内装、10フィートのサーフボードが積載可能なユーティリティなどがバシッとハマり、隠れた人気車種となったということなのだろう。
* * *
当時では大柄と言われたボディサイズも今では一般的なクロスオーバーSUVと大差ないものとなっており、奇抜と言われたデザインも個性的と受け止められるようになってきたということで、ようやく時代がエレメントに追いついてきたというのが実際のところと言えそうだ。