サムライの名を持つジムニー
「サムライ」の名を持つジムニーをご存じだろうか? このクルマは1985年に北米に輸出されたモデルで、この時代のスズキ・ジムニーには、輸出される地域ごとに「カタナ」や「ジプシー」といった面白い名が与えられていた。
アメリカで探して手に入れた1台
最初に登場したサムライの型式はSJ413で、日本モデルに置き換えると1984年に登場したジムニー1300・JA51がベースといえる。だが、ボディサイズはひと回り大きく、約10cmほどワイドボディ化されていた。
フルメタルトップではなく、オープンボディのソフトトップ構造ということで、西海岸ではビーチカーとしても活躍。大型の4WDしか存在しなかった北米において、その機動力、取り回しの良さ、タフな作りが高く評価された。
このサムライにどうしても乗りたいと、苦労して探してようやく購入したのが、今回紹介するこのクルマのオーナーである望月敬太さんだった。
「じつは、最初は簡単に国内で見つかると思っていました。でも、よく調べてみると日本に存在しているサムライはたったの10台程度ということが判明。こんな状態では中古車として出てくるわけがないと、友人の海外専門バイヤーに相談し、アメリカで程度のよい状態のサムライを探してもらって、ようやく手に入れたクルマなんです」と話してくれた。