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トヨタ「86」から「GR86」に乗り換えて9カ月! オーナー赤裸々告白! 進化ポイントと不満点とは

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TEXT: 加茂 新(KAMO Arata)  PHOTO: 加茂 新/トヨタ自動車

さらなる進化に期待1:追従しないクルーズコントロール

 今回AT車にのみアダプティブクルーズコントロール(ACC)システムが採用。MT車はただ突進するだけのクルーズコントロールが備わる。MTは停止時にエンストするので、追従式クルーズコントロールシステムで減速させると云々という話だが、スズキのスイフトスポーツには標準装備されている。

 スイフトスポーツの場合は、40km/hまで速度が落ちると自動的にACCがOFFになってしまう。低速域は自分でやってねという話だ。例えば前方でクルマが停止していると、40km/hまで減速したら、あとはそのまま突っ込んでしまうわけである。

 それが無責任だといえばそうかもしれないが、高速道路で80~100km/hくらいで流れているときには、追従式クルーズコントロールシステムがあれば、どれだけラクなことか。

さらなる進化に期待2:クルマに不満はないがグレードによるさらなる差別化を!

 今回のGR86は、上からRZ/SZ/RCと3グレードでの構成。先代86ではGTとGがおもなグレードで、そこにはオートエアコンの有無、スマートキーの有無、ブレーキキャリパー、ローターのサイズなど大きな差があった。

 しかし今回は、おもな違いは純正ホイールがRZは18インチ、SZは17インチ、RCは16インチというくらい。ブレーキはすべて共通であるなど差が少ない。あとはシートやステアリング表皮の違いくらいとなり、正直な話、イジってしまうなら安いグレードを選び、ホイール交換して、ステアリング交換して、バケットシートを入れてしまえば、もうベースグレードがどれだかわからないレベルだ。であれば安いグレードで良かったかも……という気がしなくもない。上位グレードにはもうちょっとすご~い装備があるとか、明確な差が欲しかった……。

 とはいえ、しいて不満点を挙げるならそれくらいであり、GR86というクルマには大きな不満はないのだった。

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  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • チューニングライター。1983年生まれ。父が初代VWゴルフ、シトロエンBX、ZXなどを乗り継いでいた影響で16歳で中型バイク(ZRX400)を購入し、大阪芸大時代にAE86を購入。卒業後はチューニング&ドラテク専門誌を15年間製作し(約2年の編集長を含む)、数多くのレースにも参戦。2021年春よりフリーランスとなる。過去には180SX、S15、NA8、SCP10、86前期&後期を所有。現愛車はAE86、GR86、ZC33Sスイフトスポーツ、CBR954RR。
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