エンジンは出力違いの2タイプ、RRか4WDも選択可能
ウルフブルーにペイントされた、かつての930ターボ風のターボ・スタディは、さまざまな点で当時の930ターボとは異なる仕様となっている。カスタマーは高性能かつラグジュアリーなGT性能を追求していたため、軽量カーボンフィバー製のボディワーク、450psもしくは500psの選択が可能な3.8Lの水平対向6気筒ツインターボエンジン、6速MT、後輪駆動と、ツーリングにセッティングを合せたサスペンション、カーボンセラミックブレーキ等々が採用された。
インテリアはマリブ・サンドとブラックフォレスト・ウッド・アクセントによるラグジュアリーなフィニッシュがなされている。電動調整式のシートやエアコンが装備され、快適なドライブも楽しむことが可能だ。またこのターボ・スタディも、ベースとなったのは964型911となるため、カスタマーのリクエストによっては4WD仕様の製作も可能であるという。
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2017年には、「Singer Reimagined」というスイスの高級時計メーカーの設立にも成功したシンガー社。最近大流行の兆しを見せるレストモッドのパイオニアとして、そしてまたカーカルチャーを超えたブランドとしても、彼らは着実な成長を続けている。今後誕生するだろう、さらに魅力的なニューモデルにも期待したい。