レースのノウハウも投入した「無限シビックRR」
ホンダのワークスである「無限」が初めて販売したコンプリートカーは、FD2型「シビックタイプR」をベースにした「無限シビックRR」だ。吸排気系のレイアウトや設計を見直しつつカムのプロフィールを変更、エンジンはノーマルから15psアップの240psを絞り出していた。
さらに減衰力調整式ダンパーやスリット入りブレーキローターとステンメッシュ製ブレーキホース、カーボン製シェルでのセミバケットシートやカーボンとアルミのエアロパーツによる軽量化まで施されている。価格は477万7500円とベース車より200万円ほど高いにもかかわらず、販売スタートから10分も経たずに限定300台が完売したという。
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アフターパーツメーカーやショップではできない領域まで踏み込んだ車両開発ができるのが、ワークスコンプリートの魅力。基本的にはどのようなオーナーの手に渡るかわからないため、オールマイティに仕立てられることが多いものの、今回紹介した3台は超本格派だ。今後はどのようなモデルが登場するのか、期待したい。