ボンドの敵役のクルマがオークションに
ジェームス・ボンド映画60周年を記念したチャリティオークションに、最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』で華麗なスタントを見せたシャガー・ランドローバーの車両が出品された。宙を舞うスタントシーンで話題となったディフェンダーも出品されている。
『007』で実際に使われたクルマ
出品される車両は劇中で実際にスタントを行った、「ディフェンダー110」、「レンジローバー スポーツSVR」、「ジャガーXF」の3台だ。なかでもディフェンダー110は宙を舞うスタントシーンで有名になった1台で、映画公開前のイベントにも登場している車両。スタントの際にはフォーミュラ3でも活躍したジェシカ・ホーキンス氏がステアリングを握り、ロールケージが追加されたのみであったという。
また、レンジローバー スポーツSVRは高速のカーチェイスシーンに、ジャガーXFは南イタリア・マテーラの狭く曲がりくねった道での追跡シーンで用いられた車両だ。
さらに、ハイパフォーマンスモデルなどを手がけるSVビスポークが製作した、300台の限定モデル、ディフェンダー110 V8 ボンドエディション(英国仕様)の1台も出品されることに。発売当時、人気を博した限定モデルだが、今回はインパネに「60 Years of Bond」のロゴも入り、さらに特別な1台となっている。
収益は英国赤十字社と自然保護慈善団体へ
「Sixty Years of James Bond」と名付けられた、この公式チャリティオークションは、ロンドンのクリスティーズで、2022年9月28日に招待制のライブオークションとして開催予定。ライブオークションだけでなく、オンラインオークションも開催される2部構成となっている。なお、主な出品物は9月15日〜28日にクリスティーズ本店(ロンドン)において、入場無料で公開されている。
オークションには、映画で使われた貴重な衣装や小物、ポスターなど合計60点が出品される予定。車両では紹介した3台の他にも、映画に登場したキズだらけの「アストンマーティンDB5」と「アストンマーティンV8」、映画公開を記念した25台限定特別仕様の「アストンマーティンDBSスーパーレッジェーラ 007エディション」がライブオークションに登場する。また、オンラインオークションには『トゥモロー・ネバー・ダイ』(日本では1998年公開)に登場した「BMW 750iL」も出品される。
ちなみに、予想落札価格はディフェンダー110が30万〜50万ポンド(約4860万〜8100万円)、収益は英国赤十字社に寄付される。ディフェンダー110 V8 ボンドエディションは、20万〜30万ポンド(邦貨換算約3240万〜4860万円)で、こちらは自然保護慈善団体のTuskに寄付されるということだ。