オーナーの希望を実現させる数々の仕掛け
スライド式キャノピーを開けて乗り込むところから特別感が味わえるシングルシートの運転席は、F1スタイルのヘイロー型コクピット保護装置を備えた本格レーシング仕様だ。ドライビングポジションが車両中央なので、左右対称に180°が見渡せる。
狭い室内に合わせディスプレイや基本的な操作スイッチはステアリングに一体化、後方視界は広角カメラによって確保されている。シートは固定式で、ペダルボックスの位置を調節するのもレーシングカー同様だ。
さらに、25名のオーナーに完璧な「レーシングドライバー」を体験してもらうため、オーナーの体型に合わせて型取り(シートフィッティング)を行ったオリジナルのシートを装着。FIA認可のレーシングスーツやヘルメットなども、それぞれに合わせた特注品を用意する。無線通信用のイヤーピースまで備えられた。
今回のモデルは、「ラグジュアリーブランドが特別な顧客に向けた小ロットのサーキット専用モデル」にふさわしいホスピタリティが充実しているのもポイントとなっている。購入希望時には個別のプレゼンテーション、マシン開発時にはソフトウェアを中心に各オーナーのビジョンが反映される。
さらに、オーナーの希望に合わせたカスタムメイドを行うなど、開発段階からオーナーとの親密な関係が構築されるのもカスタマーとしては嬉しいポイントだ。その後も、ドライバー育成指導プログラムなど、レーシングドライバー体験をサポートしていくことで、オーナーへのホスピタリティは継続していく。
現在、テスト走行を行う段階というソーラスGT。25台はすでに完売しており、デリバリーは2023年にスタートする。