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昭和・平成時代に劇的変化!「砲弾型」「チタン製」「バルブ開閉式」などマフラー」がたどった変遷とは

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web

加工の難しいチタン製マフラーも増え始める

 加工の技術が進化すると圧倒的な軽さを誇るチタン製マフラーも徐々に増え、高価ながらサーキットを中心としたユーザーから強く支持されている。チタンは焼けたときに青っぽくなる独特な色合いも人気。これを真似して本体はステンレスだが、出口のみチタン風に着色した製品も多い。

 メカニズムでは出口へ向かうに従って口径が大きくなるメガホン構造や、低中速のトルクを出すためあえて中間に絞りを入れるなど、走るステージやエンジンの特性によりさまざまなタイプがある。

高級輸入車などに標準のバルブ開閉式も登場

 最近のトレンドは可変バルブ付きだ。サーキットでは抜けのよさ最優先し、ある程度の音量もOKだが、街乗りは周囲に迷惑をかけないよう静かな音にしたい、という要求を両立させるために開閉するバルブを採用。全開時(ストレート)と平常時(サイレンサーを経由)で排気の流れる経路を切り替えるタイプや、単純に排気を遮って音量を落とすなど、製品によって構造は異なる。

バルブ内蔵式マフラー

 手動による操作に加えアクセル開度やエンジン回転数で制御することもでき、重量は増えるが1台でサーキットから通勤までこなすユーザーにとっては利点が多い。

※ ※ ※

 カスタマイズの基本とも言える社外マフラーへの交換。性能アップとともに気持ちいいサウンドを奏でてくれる人気アイテムは、ただ性能を追求するだけではなく、周囲の環境などにも配慮し、厳しい規制をクリアするために日夜開発が続けられている。今後はどのようなマフラーが登場するのか、楽しみだ。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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