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ドイツ最大級の日本車オフ会を現地レポ! 「コスプレ」に「メイドカフェ」「痛車」とクールジャパンな「アジアアレーナ」の熱気とは

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TEXT: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)  PHOTO: ASIA ARENA

参加者同士でクルマを眺めながらゆっくり過ごすのがドイツ流

 日本のオフ会やイベントと違い、ヨーロッパのオフ会はひたすらクルマを眺め、オーナー同志でのんびりと飲食やおしゃべりをするのが恒例なのだが、それはここ「アジアアレーナ」でもしかり。出展しているチューニングショップのブースでアドバイスをもらったり、仲間同士でドレスアップを自慢したり、趣味の世界を楽しみながら、のんびりとした時間を思い思いに過ごしているようだった。

キャンプなども楽しみながらゆったりすごす

 仲間同士や家族での参加者がいる一方で、おひとりさまもちらほら。色んな日本車のイベントで仲良くなった友達と現地集合・現地参加をしているということで、趣味を通じた仲間同士の交流は日本もドイツも同じなのだな、と納得した。

 オッシャースレーベンのサーキット敷地内にはホテルもあるのだが、客室はさほど多くないとあり、キャンピング用のチケットも用意され、遠方からきた参加者の多くはテントを広げてイベント会場に宿泊していた。サーキットがこの手のイベントで便利なのは、シャワーやトイレの設備が整っているため、その手の心配をせずに参加できるのが強みだろう。金曜日と土曜日の夜はナイトパーティが行われたとあり、サーキット泊だとアルコールも楽しめるという利点もある。

コロナ禍前を上回る1万2000人が楽しんだ

 2016年に初開催された「アジアアレーナ」。2020年は新型コロナウイルスの感染拡大防止で中止をせざるを得なかったが、2022年はコロナ禍以前の2019年の入場者数を上回る1万2000人もの入場者が訪れたというから驚きだ。それだけ、日本のカルチャーや日本車に興味を持つドイツ人が多いということだろうか。

 日本人としては嬉しさと恥ずかしさと誇らしさが入り混じる一方で、色々と突っ込みたくなる気持ちをぐっとこらえながらも来場者が楽しそうにしている表情を見て、ほっこりした気分になった。ドイツの片田舎の小さな町で、これほどディープなイベントが開催されているとは、本当にビックリするやらなんやら。

 軽い気持ちで訪れたら、ディープ過ぎてどっと疲れたが、来年は日本人として気合を入れて、参加せねばと思ったのは言うまでもない。そして、案外日本人として外国の日本車イベントに参加するのも、また違った視点で日本を感じられて良かったと思うと同時に、いつか彼らに大阪オートメッセなどの日本でのさまざまなイベントを観に来てもらえるようになってほしいと願うばかりだ。イベントの模様は画像ギャラリーでも楽しんでほしい。

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  • 会場内の様子
  • 痛車仕様のマツダ6
  • 会場内の様子
  • キャンプなども楽しみながらゆったりすごす
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  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • ドイツ ミュンヘン市在住 フリーライター&コーディネーター。東京で学生生活を謳歌した後にオーストリアのザルツブルグで再び学生生活を謳歌し、なんとか卒業。三度目の学生生活を謳歌しにミュンヘン大学入学を機にドイツへ。ミュンヘン大学在学中の現地広告代理店でのアルバイトがきっかけで、モータースポーツに魅せられて大学を中退し、モータースポーツ業界へ飛び込む。愛車のBMW M240iカブリオレを駆り、ヨーロッパ各国のサーキットへ取材に向かう。趣味はアルプスの峠越えドライブと蚤の市めぐり。好きなサーキットはニュルブルクリンクとスパ・フランコルシャン。ヨーロッパ生活はもう少しで30年。
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