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HREの「タンドラ」は61号車が14位フィニッシュ! 速さはあれど上位フィニッシュならず【NASCARトラックシリーズ2022】

2018年にトラックシリーズ・デビュー、2021年にトラックシリーズフル参戦を果たし、2022年にHREに加わった。現在ポイントランキングは16位をキープ

シリーズは残り4戦!

 アメリカでもっとも人気のあるモータースポーツである「NASCAR(ナスカー)」のトップ3カテゴリーのひとつである「Camping World Truck(トラック)」シリーズ。長年参戦している「Hattori Racing Enterprises(HRE)」は、ナスカー界唯一の外国籍チームオーナーである服部茂章氏率いるチームだ。

 今シーズンはドライバーを若手に一新し、チーム初の2台体制でこのトラックシリーズにフル参戦をしている。しかし、残念ながら今季レギュラーシーズンはすでに終えており、HREの2台は残念ながらプレイオフ進出はかなわなかった。

 前戦から3週間もの休養を経て、NASCAR Camping World Truck Seriesは第19戦「Kansas Lottery 200」を9月9日(金)にカンザス州カンザスシティにあるカンザス・スピードウェイで開催した。カンザス・スピードウェイは、1周1. 5マイル(約2.4km)、17-20度のプログレッシブバンクを持つオーバルトラックとなる。

レースは全134周で争われる

 今回のレースでは、午後2時からフリー走行、午後2時半に予選、そして午後6時半に決勝レースが行われる。3ステージ制のレースは、第1ステージが30周、第2ステージも30周でステージチェッカーが出され、最終ステージと合わせて全134周で争われることとなる。

 HREの「#61 BAMA BUGGIES TOYOTA TUNDRA」を駆るチェイス・パーディ選手は、22番手からスタート。第1ステージからタイトなコンディションにてこずることとなり、22位で第1ステージのチェッカーを受けた。4本のタイヤ交換、燃料補給、そして車両の調整を行ったものの、チームの素早い作業により61号車は5ポジションを獲得し、第2ステージを17番手からリスタート。

 ステージ中にイエローコーションが出ることはなかった第2ステージを20位で終え、マシンへの追加の調整とタイヤ交換および燃料補給のため、このステージコーションでピットに戻る。

 この2回目のピットストップでも、ピットでさらに2ポジションアップを達成し、65周目に18番手で最終ステージをスタートする。ここで61号車に行った調整により、82周目のリスタートでは61号車は一気にトップ15に入り、88周目にはさらにポジションをアップしトップ10に入った。

 つねにトップ7以内のラップタイムを記録するなど好調に走行を重ねていき、グリーン下の104周目に、61号車はこの日最後のピットストップを行い、タイヤ、燃料、およびシャシー調整のピットストップを行った。

 しかし、このピットインで、ピットロードへの進入速度が若干速く、パーディ選手はドライブスルーペナルティを課せられてしまう。これでパーディ選手は28番手にまで順位を落とし、最終的には25位でフィニッシュすることとなった。

つねにトップ10内のポジションを維持するものの……

 一方「#16 LiUNA! TOYOTA TUNDRA」のテイラー・アンクラム選手は、予選で19番グリッドを獲得。そしてスタートから7 周目までにトップ 15までポジションを上げ、最終的には12位で第1ステージを終える。

 そのステージコーションではピット作業でフルサービスを受けながらも、チームはアンクラム選手を2ポジションアップさせる。そして16号車は9番手から第2ステージを開始した。ここから41周目までに16号車は7番手に浮上し第2ステージのチェッカーを受け、ここでステージポイント4点を獲得する。

 65周目の最終ステージのリスタートには7番手から臨み、レース終盤の104周目にグリーン下でピットストップするまで、つねにトップ10内のポジションを維持。しかしこの最後のピットストップに時間がかかり、さまざまなピット戦略によりポジションが入り乱れるなか、131周目に、リードラップに戻ったものの14位でフィニッシュするにとどまった。

 服部茂章チームオーナーは「16号車、61号車ともにレースでは素晴らしいスピードを発揮しました。気温が高かった予選ではマシンがスライドしてタイムが縮まりませんでしたが、レースのスタートとともにスピードが上がり、アンクラム選手は4位まで順位を上げて優勝を目指しました。しかし最後のピットストップでジャッキにトラブルが出てタイヤ交換に2秒ほど余分な時間が掛かってしまいました」

「給油後のピットからの発進時にエンジンストールを起こしてしまい、14位まで順位が下がってしまいました。パーディ選手も8番手で最後のピットストップを迎えましたが、ピットロードでスピードペナルティを起こしてしまい2周遅れと25位まで順位が下がりました。今年はあと少しのところで歯車が噛み合わず優勝出来ていませんが、残り4戦も優勝を目指して全力を尽くします」とコメントした。

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