巨艦ながらもスポーツカー顔負けのダッシュ力
搭載されるエンジンは、4.5Lに排気量を拡大したV型8気筒ツインターボ。これはもちろんメルセデスAMG製の4Lユニットがベースで、ブラバスは900psの最高出力と1250Nmの最大トルクを得ることに成功。
9速ATとの組み合わせによって、0-100km/h加速3.7秒、最高速は280km/hを可能にした。
フルカーボンのテールパイプトリム、アクティブ制御バルブ、ロケット・ローンチ・アンビエンスライトを備えたオリジナルのスチール製エグゾースト・システムは、適切な音量と外観を提供し、また排圧を低減してパワーデリバリーを完璧なものにする。
またアクティブサウンド・マネージメントにより、ドライバーはスイッチを操作するだけで官能的なサウンドを楽しめる「スポーツ」モードと、繊細なサウンドの「カミングホーム」モードの選択が可能だ。
900psにまで強化されたパワーユニットに対応して、シャシーも十分に強化されている。ホイールは完璧な空力効率をコンセプトに誕生した、24インチ径のブラバス製モノブロックZ・プラチナム・エディションをセット。エアロディスク構造を持つこのホイールは、ユニークな外観と最大限の強度を持つだけではなく、特別な軽量設計によって安定性の向上と最適なハンドリング性能を実現するという。
サスペンションは、こちらもブラバス製の「ライド・コントロール・アルミニウム・コイルオーバー・サスペンション・システム」を装備。車高は最大で45mm調節することができ、低重心化によってドライビングダイナミクスを大幅に向上させることができる。
インテリアのフィニッシュも、自信を持ってラグジュアリーの頂点なのだと自慢できる仕上がりだ。エレガントなツートーンレザーは、ブラックとロケットレッドのコンビネーション。それにブラバス専用のシーシェル・ダイヤモンド・キルティングや、シート、トリムなどキャビン全体にピンポイントで施されたパーフォレーションは、最高級のレザーで張り上げられたものだ。
さらにこの限定車には、ブラバスの創業年が1977年であることを示す「77」のシグネットがエンボス加工で施されている。
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新たにフレームを500mm延長し、オーバーハングを205mm延長することで実用的なピックアップ・デッキを得たブラバス P900ロケット エディションの全長は5385mm、全幅は2063mmである。限られた10人のカスタマーが決まるのは時間の問題だろう。