84馬力アップの704馬力
前後のホイールは、アメリカのVossen社との共同開発によるものだ。最先端の鍛造技術とCNC機械加工技術を用いた、ハイエンドなアロイホイールの開発と生産を行っているメーカーである。
ちなみにノビテックはポルトフィーノM用に2タイプのデザインを用意しており、各々はカラーバリエーションと表面仕上げの異なる仕様となる。サイズはフロントに21インチ、リヤに22インチ径を選択。今回公開されたオフィシャルフォトでは、同サイズのノビテック「NF10」ホイールが装着され、前後それぞれ255/30ZR21、315/25ZR22サイズのタイヤが装着されている。
同時にサスペンションもこのタイヤサイズに最適にチューニングされており、車高はノーマル比で約35mm低下。重心がローダウンしたことでコーナリングもより軽快なものになった。マグネティック・ライドコントロール・サスペンションを装着したポルトフィーノMのオーナーも、このスプリングと油圧式のリフトアップ・システムを組み合わせることが可能で、コックピットからの操作でフロントエンドは約40mm上昇させることができるという。
搭載される3.9L V型8気筒ツインターボエンジンには、ノビテックのN-TRONICモジュールによる数段階のパワーアップ・プログラムが用意されている。最も強力なものは、完全断熱構造の100%セルスポーツ触媒を追加装着したもので、ノーマル比でプラス84psとなる704psを発揮する。
0-100km/h加速3.13秒、最高速325km/hと、その運動性能データには魅力的な数字が並ぶ。日本のポルトフィーノMユーザーにも、これらのドレスアップ&チューニングメニューは、非常に気になるところだろう。