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84馬力アップの704馬力!! ノビテックが手掛けたフェラーリ「ポルトフィーノM」のカスタムポイントとは

エンジンボンネットのアウトレットとフロントスポイラーリップがノビテックのオリジナルだ

ノビテックの控えめでセンスあるエアロパーツ

 ノビテックから、フェラーリ「ポルトフィーノM」に対応するリファインメント・メニューが発表された。ここ数十年にわたり、ノビテックのデザイナーはベースとするブランドが何であれ、よりスポーティでスリリングなスタイルのエクステリアを与え、そのプロセスにおいてさらに優秀なエアロダイアミクスを実現することに成功してきた。今回のポルトフィーノMに関してもそれは同様で、彼らは光沢のある表面処理を施した美しいネイキッドカーボン製のエアロパーツを独自に開発してみせたのだ。

空力的効果も期待できる

 ノビテックのフロントスポイラーは、フロントバンパーに備わる2つのサイドエアインテークのトリムとのコンビネーションで、ポルトフィーノMというフロントエンジンのスポーツカーをさらに際立たせるマスクを構成している。

 さらにリップスポイラーは高速走行時にはノーマル車を超えるダウフォースを発生し、フロントアクスルの浮き上がりを抑えることで直進性に代表される高速域での操縦安定性の向上に大きく貢献する。

 さらにノビテックは、2つのエアアウトレットを持つボンネット、サイドミラー、そしてサイドエア・アウトレットを備えたフロントフェンダーなどをカーボン素材で自社開発。リヤセクションに目を向ければ、やはりダウンフォースを大きく向上させるリップスポイラーが追加されていることも確認できる。

 ロッカーパネルもカーボン製による独自のもので、それによってリトラクタブル・ハードトップを備えるポルトフィーノMの視覚的なスタンスは、よりスポーティなものに感じられるようになった。

84馬力アップの704馬力

 前後のホイールは、アメリカのVossen社との共同開発によるものだ。最先端の鍛造技術とCNC機械加工技術を用いた、ハイエンドなアロイホイールの開発と生産を行っているメーカーである。

 ちなみにノビテックはポルトフィーノM用に2タイプのデザインを用意しており、各々はカラーバリエーションと表面仕上げの異なる仕様となる。サイズはフロントに21インチ、リヤに22インチ径を選択。今回公開されたオフィシャルフォトでは、同サイズのノビテック「NF10」ホイールが装着され、前後それぞれ255/30ZR21、315/25ZR22サイズのタイヤが装着されている。

 同時にサスペンションもこのタイヤサイズに最適にチューニングされており、車高はノーマル比で約35mm低下。重心がローダウンしたことでコーナリングもより軽快なものになった。マグネティック・ライドコントロール・サスペンションを装着したポルトフィーノMのオーナーも、このスプリングと油圧式のリフトアップ・システムを組み合わせることが可能で、コックピットからの操作でフロントエンドは約40mm上昇させることができるという。

 搭載される3.9L V型8気筒ツインターボエンジンには、ノビテックのN-TRONICモジュールによる数段階のパワーアップ・プログラムが用意されている。最も強力なものは、完全断熱構造の100%セルスポーツ触媒を追加装着したもので、ノーマル比でプラス84psとなる704psを発揮する。

 0-100km/h加速3.13秒、最高速325km/hと、その運動性能データには魅力的な数字が並ぶ。日本のポルトフィーノMユーザーにも、これらのドレスアップ&チューニングメニューは、非常に気になるところだろう。

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