泥んこオフロードもキャンプも楽しむジープ集会
朝霧高原にほど近い富士山麓にある「スタックランドファーム・オフロードコース」で2022年9月、JeeperによるJeeperのためのJeepだけのイベント、「ジープジャンボリー」が開催された。歴代ジープのオーナーたちの集会を訪ねてみた。
日本国内唯一のジープオンリーイベント
2022年9月17日(土)~18日(日)に富士山麓の「スタックランドファーム・オフロードコース」で開催されたのは、日本では唯一となるジープのみを対象にしたイベント、その名も「ジープジャンボリー」だ。
オフロードコースを会場とし、キャンプはもちろん、場内のコースを使った本格的なオフロード走行、そして会場外でのコンボイドライブなど内容も盛りだくさん。ジープオーナーなら、愛車を120%楽しむことができるイベントだ。
会場に集まったジープは、三菱系はもちろん、ミリタリー仕様から現行のジープ「ラングラー」に至るまでバラエティ豊富。ジープを愛する人であれば、どんなジープに乗っていても仲間というわけだ。
集まったジープはなんと72台! ジープだらけの2日間
土曜日に全国から集まったジープは、スタックランドファーム内の広場に集結。会場を見わたすと、元祖ジープであるウィリスMB型から三菱ジープ、CJ-7、YJ、TJ、JK、JLと、70年を超えるジープの歴史を見ているかのよう。さらにカスタムした車両やミリタリー仕様にドレスアップした車両、さらには長く乗り続けるためにより新しいエンジンに換装した車両など、それぞれオーナーと紡いできた歴史が垣間見えるのもまた楽しい。広場では自由に愛車を止めて自車の前で不用品を販売することも可能で、オーナー同士の交流の場として人気となっていた。
視界の先まで全てジープ! 圧巻のコンボイドライブ
初日の天候は曇り。お昼頃までに各地から集まったジープオーナーたちは、まず13時より会場周辺の公道を連なって走るコンボイドライブに出発。高低差のある全長20kmほどのコースを、50台を超えるジープが連なって走る様はまさに圧巻だ。途中、背後に富士山を望む一本道で一列にジープを駐車し、記念撮影タイムを楽しむ参加者たち。あいにく曇り空だったため、富士山を一緒に写真に収めることはできなかったが、みな笑顔で思い思いに写真を撮影していた。
本格的なオフロードコースでジープの実力を知る
大満足のコンボイドライブから戻った参加者たちは、フリーマーケットを物色したり、仲間と愛車談義に花を咲かせたりと、思い思いの時間を過ごしていた。また、会場であるオフロードコースでの走行を楽しむ人も。会場は貸し切りということで、イベント期間中は通常とは逆回りでコースを回ることができるため、経験豊富なベテランでも楽しめる内容だ。
もちろんベテランだけでなく、参加したジープオーナーの中にはオフロード走行初心者もいるため、事前にベテランメンバーによるレクチャーが開催された。ギヤの選択からコースどり、アクセルやハンドル操作などのレクチャーを受けながら、愛車で走る本格的なオフロードコースは、また格別な体験になったに違いない。
ジープ仲間との交流を楽しんだ2日間
会場でキャンプを楽しんで翌日曜日は雨模様となってしまったが、オフロード走行を楽しんだりキャンプ道具を片付けたりしたうえで、お昼過ぎには遠方からの参加者が徐々に会場を後にし、イベントは終了となった。
主催者によると、あいにくの天候にもかかわらず、2日間で延べ72台、105人という多くの参加者を数えることとなったそうだ。
今回で23回目の開催となるジープジャンボリー。ここ数年はコロナ禍ということもあり、参加台数は減少していたそうだが、今回はつねに100台オーバーの参加があったコロナ前の雰囲気を彷彿させる、にぎやかな2日間となったのだった。