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失敗しない用途別チューニング「三種の神器」とは? サーキット派とストリート派で違う最初のパーツをお教えします

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

サーキット派かストリート派でチューニングの内容が異なる

 チューニングといっても方向性はじつに多種多様。タイムアタックや草レースがメインの人もいれば、愛車でストリートを軽く流したいだけの人もいる。本気で走るか否かで選ぶべきパーツは大きく変わり、間違えると買い直しなど二度手間になりかねない。

 そこでサーキット派とストリート派のふたつに分けて、チューニングの入口ともいうべきアイテムを紹介したい。

サーキットで走り込むならブレーキは必須

 まずはガンガン走り込むサーキット派。速さだけではなく安全のためにも必ず強化したいのはブレーキだ。予算が許すならパッドとブレーキとフルードをセットで交換する。

 サーキットは一般道と比較にならないほどブレーキの負担が大きく、車重やパワーにもよるが数周でフェードしても不思議ではない。金額的に厳しければ最低でもパッドを交換し、ペダルフィーリングの変化に注意しつつ走ろう。

タイヤはセカンドグレードがベスト

 次はタイヤだ。残量が少なくなっていたり製造年月が古すぎるのは論外だ。銘柄もスポーツ系のフラッグシップまたはひとつ下、いわゆるセカンドグレードのどちらかを選ぶのがベター。

 燃費を重視したエコタイヤでも別に走れないワケではないが、大きな荷重や摩擦力の高いサーキットの路面とは相性がよくなく、摩耗が極端に早かったりブロックが千切れてしまう可能性がある。

サーキットを走るなら車高調はマスト

 もうひとつは足まわり。サーキット仕様ならローダウンスプリングではなく、セッティング幅の広い車高調をはじめから選ぶほうが、買い替える必要がなくセットアップ能力も磨かれるだろう。減衰力やキャンバー(足まわりの形式による)を調整でき、オーバーホールや仕様変更に対応するモデルならベストだ。

ストリートならローダウンで見た目を強調

 続いてストリート仕様における『三種の神器』は何か。ひとつめは見た目をキメるローダウンで、手段は車高調でもスプリングでも構わない。リーズナブルなのはスプリングだけの交換で、最近の製品は純正ダンパーとの相性もいいが、エアロパーツ装着やインチアップの予定の予定があったり雪が降る地域で冬も乗るのなら、予算が多少オーバーしても車高調にしたほうが不安なく遊び倒すことができるだろう。

インチアップで迫力を出す

 足まわりとセットで考えたいのはホイール。いくら車高を下げても奥に引っ込んだ純正ホイールでは今ひとつ、インチアップしつつツライチに近づけてこそローダウンが映える。ただし極端に大径化すると加速が悪くなるなど、街乗りでもデメリットがあるのでほどほどに。

マフラー交換は排気効率が向上しエンドをスポーティに見せられ一石二鳥

 最後はマフラーを推したい。本来の目的は説明するまでもなく排気効率のアップだが、スポーティな排気音はドライバーの気分も盛り上がり、迫力あるリヤビューはドレスアップの効果も期待できる。まだまだ欲しいパーツは大量にあると思うが、最初はこの3つから手を付けるのが定石だろう。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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