■シフトロックの解除方法
●シフトロックとは
AT車には「シフトロック」機構という安全システムが備わっている。これは、誤作動防止などの観点からエンジンがかかっている状態でブレーキを踏まなければ、Pレンジからほかのレンジへ動かない仕組みのことを指す。子どものいたずらなどによる事故防止や、坂道でキーを抜いたクルマが動き出してしまうことを防いでくれる。
●シフトロック解除方法
エンジンがかかっていなければ動かないシフトレバーだが、シフトロック解除ボタンを押すことで、エンジンがかかっていない状態でもシフト位置を変更することができるようになる。解除の仕方は、まずサイドブレーキをかけ、次にブレーキを踏みながらシフトロック解除ボタンを押し、そのボタンを押したままシフトレバーをPからNに動かせばOKだ。
停車している場所に少しでも傾斜があると、シフトレバーをPからNに動かしたときにクルマが動き出す可能性があるため、必ずサイドブレーキをかけてから操作したい。シフトロック解除ボタンにカバーがついている場合は、マイナスドライバーなどの先の細い道具を使うと簡単に開けることができる。
車種によってやり方は違うので、愛車の解除方法を取扱説明書で確認しておきたい。一部のハイブリッド車などには解除ボタンの搭載がないこともある。その場合は、無理に自分でなんとかしようとせずにロードサービスを呼び救援を待つようにしよう。
■シフトレバーをもっとおしゃれにするには?
シフトノブはクルマを運転するなら必ず触れる部分だ。MT車ならギヤチェンジのたびに触れることになるため、なおさら操作性の良いものへ交換や、ドレスアップがしたくなる。最近ではスポーティなものからユニークなデザインのものまで、幅広く販売されている。内装のイメージチェンジにひと役買ってくれること間違いないだろう。では、その一例を紹介していこう。
●シフトノブを変える
・ぷにぷにがたまらない肉球シフトノブ
ホンダから愛犬用純正アクセサリーとして、本物さながらのぷにぷに感触がたまらない肉球シフトノブが販売されている。ギヤチェンジのたびにちょっと触りたくなっちゃうお茶目さが可愛らしい。カラーは、クールな「くろ」、ポップな「しば」、落ち着いた雰囲気の「しろ」の3色の設定となる。価格は税込1万1000円(消費税込、以下同)。
・スポーティなタイプは握り心地も大事
ダイハツ車のカスタマイズパーツを手掛けている「D-SPORT」から、MT&AT車用のシフトノブが用意されている。操作性に優れるスポーツシフトノブ。握りやすさと、サイドグリップ(シフトノブを横方向から握る)多用時の疲労軽減に配慮されている。人間工学に基づいたデザインを採用しているのもポイント。価格はAT用が4950円、MT用が4620円となる。
●シフトカバーをつけてみる
シフトノブ本体は変えずに、雰囲気を変えてくれるのがシフトカバーだ。革巻きやカーボン柄などが存在する。シフトノブに被せるだけの簡単カスタムなのでDIY初心者も手を出しやすい。
そのほかにも、シフトノブ全体を覆うように装着するシフトブーツや、シフトパネルの交換などもチャレンジしやすいカスタムなので、お気に入りのアイテムを見つけてほしい。
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普段何気なく操作しているシフトレバーだが、これまで使用したことのないボタンやポジションの使い方を知ればより快適で安全なドライブができる。万が一のときに慌てないよう、今一度愛車のシフト周りを確認しておきたい。