車名をアクティブなイメージのクロストレックに統一
スバルは2022年9月にクロスオーバーSUVの新型「クロストレック」を世界初公開した。日本ではこれまで「XV」の名称で販売されてきたが、グローバルモデルとして3世代目となるこの新型から車名が統一されることとなったという。
「ファン(愉しさ)」をキーワードに開発され、「とことん使えて、頼りになる相棒」と呼べるクルマに仕上げた、という新型は2023年以降に国内導入予定。その後、世界各国の市場に順次導入する予定となっている。
安全性能がさらに進化
エクステリアは扱いやすいサイズはそのままに、高いフード位置やプロテクターのエリアを拡大することでたくましさや躍動感を表現。従来よりアグレッシブでSUVらしいスタイルに進化している。
インテリアはスバルらしい、使いやすさを重視したシンプルなデザインになった。固定構造から見直されたシートや、弾性接着剤を用いてルーフの振動による騒音の低減や車内音の収束性向上など、快適性を向上させている。また、レヴォーグなどにも採用されている縦型11.6インチセンターインフォメーションディスプレイは、スマートフォンとの連携機能が大幅に向上しており、ふだん使っているスマートフォンと同じ感覚で扱えるとのことだ。
最大のポイントともいえる安全性能の向上では、評価の高いアイサイトがさらに進化。ステレオカメラユニットは画角を従来の約2倍とし、より広く遠い範囲まで認識できるようになった。低速走行時に二輪車や歩行者を認識する、さらに広角な単眼カメラを備えることでプリクラッシュブレーキの対応できるシチュエーションを拡大させている。これにより、歴代アイサイトで最高の性能が実現できたという。
さらに、優れた昇圧性能をもつ電動ブレーキブースターを備え、プリクラッシュブレーキなどの際の減速をさらに早めている。他にも、車両の回り360°を映し出す3Dビュー/トップビュー、コーナリングランプも備わるLEDヘッドライトなども採用された。
パワートレーンは従来型と同様となっており、2L水平対向エンジンを用いたマイルドハイブリッド(e-BOXER)を搭載。これにCVT(リニアトロニック)が組み合わせられる。
日本はもちろん世界で人気のクロスオーバーSUV、キープコンセプトながらSUVらしさを増した3世代目も登場が楽しみな1台だ。