1984年登場の「ランクル70」に若手オーナー増加中!?
トヨタ「ランドクルーザー70」のオーナーたちによって年1回、山梨県のスタックランドファームオフロードコースで開催されている「LC70オーナーズクラブジャパン全国ミーティング」。ノーマル仕様からカスタム車までさまざまなランクル70とオーナーが集い、語らっても良し、走っても良しと、とくに決まりはない、趣味的なオーナーズイベントだ。2022年9月に行われた会場から、気になったランクル70とオーナーさんをご紹介しよう。
人生初のマイカーにランクル70を選んだのは彼女の影響
予算300万円でランクル70を探し、ミーティング参加の約2カ月前にこの個体を購入したという樋口大介さん。20代という若さでランクル70を購入したのは、じつは彼女の影響だそうだ。
お父さんがランクル70乗り、自身もジムニー乗りという、4WD好き一家の娘さんと交際してしまったのが、樋口さんのある意味運の尽き(ラッキーか)。彼女のお父さんの乗るランクル70を写真で見せてもらったのち、お宅に行って実車を見たとたんにひと目惚れしてしまった。彼女のお父さんにクルマの中身や歴史などを教えてもらっていくなかで、どんどんランクル70の沼にハマっていったのだという。
その時点で樋口さんは、クルマ所有歴なしで免許もAT限定だった。そこから教習所に通い免許を限定解除して、いよいよ購入準備が整うことに。そして彼女のお父さんに情報をもらって購入したのが、この「LX」の4ドアモデルだ。
「最初、ミドル・ショートもいいと思ったのですが、(彼女のお父さんと)同じになってしまうのと、ずっと乗り続けたいので将来、家族が増えることも考えて、4ドアにしました」
また彼女さんは、「小さいときからお父さんがこれに乗ってたので、クルマはこういうものだと思って育っているので自分もジムニーが欲しくなりましたし、角ばってるクルマが好きだったんです。お父さんも嬉しそうでしたし、私もうれしい気持ちでよかったと思います」とのことだ。
オフロードコースでヒット&パンクを初体験!
ちなみに樋口さんが購入した時点のランクル70の走行距離は36万km。普通はクルマ購入初心者でなくても躊躇しそうな距離だが、「彼女のお父さんからエンジンは丈夫だって聞いていたんで」迷わず購入に踏み切ったのだという。彼女のお父さんには購入後もランクル70乗りならではのさまざまなアドバイスをしてもらっているという。今後は、購入時から装備されていたBJグリルを引き立てるためのバンパー交換といったカスタムの計画も立てているそうだ。
この日、オフロードコース初挑戦ながら果敢にコースインした樋口さん。走行後にクルマを見てみるとサイドステップをヒットして破損、リヤタイヤがパンクというオフロードの洗礼を浴びることに。
購入2カ月でさぞかしブルーになっているかと思いきや、「思ったほどショックではなく、オフロードはこういうものって(彼女のお父さんに)聞いていたので、これすら楽しいですね。これでサイドステップを変える勇気がでました」と笑顔の樋口さん。ランクル70乗りとしての素質は十分といったところなのだろう。