2022年9月オープンの「A PITオートバックス京都四条」
オートバックスの新業態として2店舗目、西日本初出店となる「A PIT(アピット)オートバックス京都四条」が2022年9月16日にオープン。そのなかで初の試みとして、フィアットとアバルトに特化したセレクトショップ「コルソ・ティーポ(corso tipo)」が開設されました。ホットハッチである「アバルト595」がかわいらしいルックスでありつつも、チューニング派にも愛され、続々とパーツがリリースされる秘密はどこにあるのでしょうか。
人気の「アバルト595」に国内チューニングメーカーも注目
イタリアを代表するコンパクトカー「フィアット500(チンクエチェント)」は現行の3代目が2007年にデビュー。1950年代~70年代に愛され日本でも「ルパン三世のクルマ」として親しまれていた2代目のスタイルを、現代的にアレンジしたキュートなルックスが日本でも人気を呼び、ベストセラーとなっています。
そんなフィアット500のホットバージョンである「アバルト595」は、小型・軽量なFFハッチバックならではのキビキビとした走りで、やはり日本でも多くのファンの心をつかんできました。シンプルなパッケージゆえにチューニングの余地も多く、多彩なアフターパーツが展開されてきました。近年は国内パーツメーカー大手のHKSやBLITZもアバルト595用のパーツを開発して発売し、さらなる盛り上がりを見せています。
アバルトのパーツやアクセサリーが一堂に集合
2022年9月に京都市内にオープンした「A PITオートバックス京都四条」では新たな試みとして、フィアットとアバルトに特化したセレクトショップ「コルソ・ティーポ」を開設。チューニングパーツコーナーのすぐ隣に配置され、スターバックスからもよく見える場所ということもあり、訪れた人みんなが目にする「ひな壇」のような位置づけです。フィアット&アバルトの注目のほどが窺われますね。
ここでラヴォーノ(La Buono)、ASSO、HKSなど各メーカーのチューニングパーツやアクセサリーや、グッズ、アパレルなどが販売されるとともに、それらを装着したデモカーも展示。実際に見て触って、アバルトの世界を体験することができるため、オーナーはもちろん、アバルト595を欲しいと思っている人にもお勧めです。
最新パーツ満載のデモカーは必見
アバルトのための専用スペース「コルソ・ティーポ」には取材時、2台のアバルト595デモカーが展示されていました。1台は、「A PIT」の1号店となる「A PITオートバックス東雲」で制作したデモカー。吸排気系、ECU、足まわり、電装、インテリアにエクステリア、クルマのほとんどの箇所に各メーカーのパーツを盛りこみ、パーツ代だけで500万円弱(2021年12月時点のスペックと価格)という超豪華仕様です。
一方、鮮やかなアドレナリングリーンのアバルト595コンペティツィオーネは、ラヴォーノのデモカー。こちらは同社の提供するパーツで内外装、足まわり、チューニングECUプログラム、リヤマフラーなどがカスタマイズされていて、単一ブランドゆえの完成されたコーディネートが見どころです。
2台のデモカーが共通して装備していたアイテムのなかで注目なのは、「ステアリングコラムエクステンダー」。アバルト595はシンプルな構造のため、純正ではステアリングに上下チルト機能はあっても、テレスコピック(前後方向)の調整ができないのが残念なポイントでした。これは専用のエクステンダーとなっており、ボルトオンで装着してステアリング位置を約50mm手前にすることができ、エアバッグやステアリングスイッチはそのまま機能する、便利アイテムというわけです。
10月8日(土)~9日(日)に「フィアット&アバルト ミーティング」開催!
オープン間もないコルソ・ティーポですが、2022年10月8日(土)と9日(日)の2日間、10時~17時に「フィアット&アバルト ミーティング」を開催予定。ラヴォーノ、HKS、BLITZなどなど、フィアット&アバルトのスペシャリストが集結し、デモカーやパーツを見ながら相談することができるとのこと。さらに同時開催でPUMAのレーシンググッズ即売会も行うそうです。
関西エリアのアバルトファンと予備軍は、A PITオートバックス京都四条の見物も兼ねて、足を運んでみると楽しいかと思われます。