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HREの2台ともに「トップ10」フィニッシュ! NASCARトラックシリーズも残すところあと2戦【NASCARトラックシリーズ2022】

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: Hattori Racing Enterprises

今季初のトップ5フィニッシュは幻となってしまった……

 そして迎えた最終ステージのオープニング。再スタートと同時にトップに躍り出てレースをリードする。ここから52周目までは一進一退のトップ争いを繰り広げたものの54周目に他車からの接触があり、6番手までポジションダウン。

 そして63周目にチームはグリーンフラッグ下でこの日最後のピット作業でタイヤ交換と燃料補給を行ったのだが、その翌周に運悪くイエローコーションが出され、グリーン下でのピット作業をした61号車は他に比べ大きくタイムロスをしたこととなる。これにより30番手まで順位を下げたパーディ選手だったが、そこから怒涛の追い上げを見せ89周目のイエローコーションまでに15番手までジャンプアップする。

 ここからレースは残り2周による延長戦に入り、再スタートと同時に全車が入り乱れる優勝を懸けたドラフティング合戦が展開される。またクラッシュが起きるかと思われたが、そのクラッシュが起きないままレースは最終ラップに突入。パーディ選手は3ワイドのアウト側から順位を上げて行き、最終コーナーを7位で通過したが、スタートフィニッシュライン200m手前で上位陣による多重クラッシュが発生し、複数台が絡むこのクラッシュの混沌した中でレースが終わる。

 61号車は実際には3位でチェッカーを受けたことになるのだが、NASCARの特別ルールによりクラッシュが発生した時点での順位が採用され、暫定順位では5位、そしてレース後の正式発表では7位と発表され、惜しくも61号車の今季初のトップ5フィニッシュは幻となってしまった。 

 NASCARトラックシリーズも残すところあと2戦。次回は2022年10月22日(土)にフロリダ州にあるホームステッド-マイアミ・スピードウェイの1.5マイルのオーバル・トラックでの「Baptist Health Cancer Care 200」。そして、11月4日(金)には最終戦となる「Lucas Oil 150」がアリゾナ州フェニックスにあるフェニックス・レースウェイで開催される。

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