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日産「フェアレディZ」祭りはホビーの世界にも波及! 「第60回全日本模型ホビーショー」で分かった旧車ブーム

フェアレディZの完成見本

今回も魅力的なアイテムが続々展示!

 2年ぶりの開催となった「第60回全日本模型ホビーショー」が、2022年9月30日〜10月2日まで東京ビックサイト(東京都江東区)で開催された。会場では静岡ホビーショーに続き、クルマ好きには見逃せない各ホビーメーカーの魅力的な商品が展示された。

TAMIYA

 徐々にデリバリーが始まっている日産フェアレディZ(RZ34)が早くもプラモデルになって登場した。1/24スケールに落とし込まれた姿は、実車と変わらぬフォルムを実現している。注目すべきポイントは、ボディとルーフのアウターパネル、日本刀をイメージしたルーフ両端のフィニッシャー(シルバー)は別パーツで構成されていること。これにより、塗り分け用のマスキングテープを貼り付ける手間が減ったことで製作作業効率がグッと向上した。

 シートは実車の配色を再現するために、ベース、サイド、背面、座面の4つのパーツに分けるというこだわりっぷりで、塗装の手間も省いている。シャシー下面部分も、トランスミッションや前後のサスペンションアームなどを別部品としているため、立体感のある仕上がりになっているのも嬉しい。4180円(消費税込、以下同)で、12月の発売を予定している。販売開始が今から楽しみだ。

 会場には1971年のF1でチャンピオンを獲った1/12スケールのタイレル003のモナコGP仕様を再現したプラモデルも展示。フラットなノーズ、サスペンションにはコイルスプリングが組み込まれ、ステアリングホイールと前輪が連動する。価格は1万4080円。

青島文化教材社

「アオシマじゃよ アオシマじゃよ かっかっか」というフレーズが聞こえてきたのは、当時のCMをモチーフにした映像を流していた青島文化教材社。ズラリと並べられているのは、THE SNAP KITと呼ばれる1/32スケールのお手軽シリーズで、パッケージにも初心者マークをつけて“楽プラ”とアピールしている。着色済みのボディで塗装不要、はめ込み式の採用で接着剤も不要、そしてお手ごろ価格というのがポイントだ。

 会場発表となったのは、2023年5月に発売予定の完全新金型を使用した日産スカイラインGT-R(KPGC110)だ。ボディカラーは3色用意される予定で、ローダウン仕様にも組み立てが可能となる。パーツ点数は24パーツと、子どもから大人まで楽しめる。サンプル品を見ると、ビス止めフェンダーやリヤスポイラーなど実車の細部まで再現している。

 同じくTHE SNAP KITでは、最新作モデルとして、日産フェアレディZ(イカズチイエロー、セイランブルー、カーマインレッドの3色は2023年1月、追加色のブリリアントシルバー、プリズムホワイトは2023年3月発売)、トヨタ・スプリンタートレノ(ハイテックツートン、ハイフラッシュツートンの2色で2022年12月発売予定)、日産スカイラインR33 GT-R(ミッドナイトパープル、ブラック、ホワイト、3色は2022年11月、追加色のソニックシルバー、チャンピオンブルーは2023年2月発売予定)もリリースされる。価格は1980円だ。

 広報部の富永さんに人気モデルについて伺うと「若い人には古いクルマが新鮮に見え、おじさんたちには懐かしく感じていただいております。子どもにはスポーツカーやスーパーカーが人気ですね。プラモデルをキッカケに話のネタや、さらにクルマに興味を持っていただけるようなラインアップを展開したいですね」と語ってくれた。

 ほかにも完全新金型の1/24スケール ナイトライダー ナイト2000K.I.T.T. シーズンI(2023年4月予定)とシーズンIV(2023年6月予定)の劇中のセリフを収録したモデルが発売される。スキャナーユニットの発光を8個のLEDにより、実車の雰囲気をリアルに再現。また、音声は各シーズン「5種類」の音声を再生することが可能だ。

 さらに、2023年の発売を予定しているザ☆バイクシリーズから完全新金型ホンダドリームCB750FOUR K0、1/12スケール 完成品バイクからは完全新金型YAMAHA RZ250(3色)も展示されていた。今後の展開が楽しみだ。

京商

 ミニカーからラジコンまで展開する京商は見どころが満載だった。注目は同車オリジナルブランドの1/12スケールのランボルギーニ カウンタックLP500R。2012年に発売されているが、さらにディテールアップを図り再登場となった。フロントフード、リトラクタブルヘッドライト、ドア、エンジンフード、トランクが開閉する。価格は7万9200円。

 同じく1/12スケールでは、未塗装の状態で展示されていたランボルギーニ ミウラSVRが参考出品されていた。迫力のあるビッグスケールは、スーパーカー好きの心を鷲掴みするに違いない。モデルカーの横にはカウルが展示されていたが、まるでランボルギーニのポロストリコを再現したかのようなディスプレイだった。このまま発売してほしいと思ったマニアも多いはず。こちらも、いまから発売が楽しみな1台。

 ほかにも1/18スケール ダイキャストモデルには、ランチアラリー037にニューカラーバリエーションが追加。トティップカラーを纏うマシンは1985年エルバラリー#3(2万6400円)、エッソカラーは1985年タルガ・フローリオ#3(2万6400円)、マルティーニカラーは1985年サファリラリーに出場した#8(2万7500円)マシンをリリース。トヨタ・ランドクルーザー40ピックアップのファッショングリーンとオリーブの2色が追加され2万5300円、BMW2002ターボもシルバーとホワイトが12月に発売予定となる。

 ランチア ストラトスやシェルビー コブラ427S/Cなども、カラーやバリエーションを増やし続々展開予定となっている。

 KYOSHOといえば1/18スケールのsamuraiシリーズも忘れてはいけない。11月発売予定の日産GT-Rは、2021年に限定として発売されたプレミアムエディションT-Specが追加。ボディカラーはミッドナイトパープルとミレニアムジェイドの2色となる。価格は2万2000円。

 会場では何気なく置かれていたが、絶賛開発中の1/18スケール スバルインプレッサ555 1995年モンテカルロ仕様とトヨタ セリカGT-FOUR(ST165)1990サファリも参考出品として展示されていた。未塗装の状態はなかなか見られないので貴重だった。こちらも発売が待ち遠しい。

ハセガワ

 最後に紹介するのはハセガワのプラモデル。実車を余すことなくスキャンしたという1/24スケールのミニ クーパー 1.3i(1997)が展示されていた。完全新金型で再現されたモデルをチェックすると、足まわりや車体構造にこだわっており、組み立てる際に実車をレストアしているような感覚が味わえるという。内装の作り込みにも注目をしたい。オリジナルモデルを追求したという同製品は10月末に3190円で発売予定だ。

 また同ブースには、ミノルタ トヨタ91C-Vも完全新金型で登場。キットはJSPC第3戦全日本富士500マイルで優勝したマシンをモデル化した。外装からコクピット内部に至るまで精密に再現しているというのだから、マニア必見! こちらは12月中旬に発売予定で3740円となっている。

 かつては実車を購入できないからホビーのクルマを集めた人も多いはずだ。新型コロナウイルスの影響もあり、ステイホームの影響でミニカーコレクションという世界にどっぷりとハマったという人も少なくはない。そうしたファンのために日夜、新作を開発するホビーメーカーにさらなる期待を持たずにはいられない。

※画像はすべて試作品です。製品版とは異なる箇所あります

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