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トヨタ「ハイエース」で「ランボルギーニ」を目指して「ザク仕様」に! 決め手は自衛隊指定の軍用グリーンでした

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏

仕事用のために選ばれたハイドロ

 通常、この手のシャコタンスタイルならば、サスペンションはエアサスを装着させるのが定番。だが、ともさんのハイエースはハイドロサスペンションを組んでいる。

 エアサスとハイドロの違いは、似ているようで構造がまるで違う。エアサスは、通常サスペンションが採用するスプリングのかわりに、空気が入ったシリンダーを使った構造。エアバッグを搭載していて、車高の上げ下げはエアバッグ内のエア量を調節することで変化を加えている。一方、ハイドロを簡単に説明すると、油圧式サスペンション構造ということになる。こちらはスプリングの代わりに油圧で動作するシリンダーを備えている。

 ローライダーと呼ばれるカスタムカーがホッピングする不思議な動きを見たことがあると思う。これこそ強化したハイドロサスペンションが成せる業で、油圧のパワーを使ってクルマを一気に上下動させているのだ。

 エアサスに比べて、ハイドロは費用も高く、取り付けも面倒であるのがデメリットと言えるだろう。それでも敢えて、ともさんがハイドロを採用したのには、ともさんの仕事に深く関係している。

 このハイエースは冒頭でも述べたとおり、塗装・内装業の仕事用のクルマとして普段は使われている。そのため、塗料などかなり重たいものを積載するため、エアサスではその重量を支え切れないのだ。

 しかし、油圧式のサスペンションであるハイドロならば、この問題はクリアできるというわけだ。さらに、車高の上げ下げを簡単に行えて、ダンパーレスなので車高ダウンにともなう乗り心地の悪化も防げる。これがハイドロを組んだ理由だと、ともさんは話してくれた。

* * *

 これまで20年以上、カスタムカーの道を歩み続けたオーナーが作るクルマには、カスタムの参考やヒントがたくさん詰まっている。見た目はもちろんのこと、仕事にも使えるようにカスタムされたハイエースは、ある意味、究極のハイエースと言っていいだろう。

 毎朝通る道では、通学途中の小学生達のウケもよいとのこと。きっと、「ザク」の愛称で呼ばれているに違いない。

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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