笑顔でゴールすることがTRDの目標の一つ
「WÜRTH TRD Hilux MSB Tras135」は、トヨタ・ハイラックスをベースにTRDがラリーレイドにも耐えられる競技車両として仕上げているTRD Hilux MSBを使用する。TRDではユーザーのリクエストに応えて車両を仕上げ、さらに車両のサポートも行っており、TRDのスタッフと現地からTCD Asiaのスタッフも同行してカスタマーサポートに従事することとなる。
このウルトの車両はボディ外板に天然素材のコンポジットを使用する。これはスイスB Comp社が提供する素材をトラスと共同でラリーの現場でのテストを行うとしている。このため、ウルト号は市販車クラス「T2」ではなく、改造車の「T1」に分類されてしまうが、基本的には中身はノーマルのまま、となる。
TRDのプロジェクトリーダーである柏村勝敏氏は「世界のラリー競技に参戦するカスタマー向けに開発したTRDハイラックスMSBをAXCR2022参戦用としてウルトが選択してくれたことは、とても嬉しく思っています。また、トラスがB compの天然素材を採用したコンポジットボディに改装した車両で参戦することで、持続可能な材料での将来的な展開に向けた取り組みになるのでとても興味があります。われわれの開発した車両とともにカスタマーの皆様が笑顔でゴールすることがTRDの目標のひとつです」とコメントしている。
「第27回アジアクロスカントリーラリー2022」は、2022年11月21日(月)〜26日(土)にかけて、タイ王国のブリラム周辺を走り、国境を越えてカンボジア王国アンコールワットでゴールを迎える。