レベルの高いカスタムカーが勢揃い
千葉県ロングウッドステーションで開催されたドレスアップカーイベント「夜輝杯」にはレベルの高いカスタムカーが大集合した。今回、その中から軽カーであるホンダ「N-WGN」をベースに自己流のカスタムを楽しむオーナーを紹介する。
アストンマーティンの純正色にオールペン
千葉県で開催するドレコンにも関わらず、滋賀県から参加したという「たなげ&みお」さん。愛車は2014年式の「N-WGNカスタム」で、所有歴7年目、目指したドレスアップの方向性は「誰とも被らない個性的でお洒落なクルマ」ということだった。
見た目のアピールポイントして、まず最初にこだわったのがボディカラーだった。N-WGN乗りならわかると思うが、このボディカラーは純正ではない。じつはアストンマーティンのスペシャルカラー「ウルトラマリンブラック」にオールペイントしている。
このカラーの特徴は、通常の塗料と違って、光の当たり方によって色味の変化が楽しめる点にある。日中は紺色や深緑に見えるが、夜になると漆黒に見えるのだ。たなげさんは「本国イギリスから塗料のサンプルを取り寄せて、専門業者にお願いして調合して作ってもらいました」と説明してくれた。
オリジナルで作ったフルエアロ
ボディリメイクについては、シャコタン化にともなってフェンダーのアーチ上げ処理を施し、ベタベタに低く出来る工夫を加えた上でFRPオーバーフェンダーを装着。フロント5cm、リヤ6cmのワイドボディ仕様にしている。車高の上げ下げはユニバーサルエアーのエアサスキットで行っている。
外装についてエアロパーツを装着しているが、じつはN-WGN用のエアロをリリースしているメーカーを探しても見つからなかったため、フロント、サイド、リヤに装着したエアロパーツはデザインを含めてワンオフで製作。自分だけのオリジナルエアロキットとして完成させた。
その他の外装については、ドアミラーとルーフウイングを交換。これは無限製をセットしている。
インテリアについてはホワイトとブルーを基調としたアルカンターラ+合皮の組み合わせでリメイク。シートはレカロのSP-Jで、ステアリングはイソッタ・ズラーグを装着させている。
また、魅せるオーディカーとしても作り込んでいるので、アウターバッフル加工を施してリヤラゲッジオーディオもセット。ここには、新進気鋭のカスタムオーディオメーカーとして知られるDeaf Bonceのスピーカー等をセットしている。
N-BOXはわりとドレスアップパーツが出回っているが、N-WGNは不思議とほとんどない。オーナーの狙いは「誰とも被らない仕様」なので、まさしく車種選びから狙ったとおりなのだが、思っていた以上にパーツがなくて、製作するうえでの苦労が絶えなかったそうだ。
だが、苦労した甲斐があって、完成したN-WGNに大満足とのこと。ここまでカスタムされたN-WGNもないので、オリジナル仕様としてイベントで目立っているそうだ。