サイトアイコン AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

今ならまだ手が届く「ランボルギーニ ガヤルド」は後期モデルがオススメ! タマ数減少中につき見つけたら即買い【真夜中のブローカー】

比較的故障も少なく、いまなら手が届くランボルギーニが「ガヤルド」だ

手が届くランボルギーニ

伝説のブローカーと美女のセールスレディが、毎回注目の中古車をピックアップ。ふたりのトークを読めば、現在の中古車相場や購入ポイント、クルマの来歴までわかります。第4回目は、「ウラカン」の先代となるランボルギーニ「ガヤルドLP560-4」を紹介します。

当時、もっとも売れたランボルギーニ

 東京ベイエリアに一軒のガレージがひっそりと建っている。このガレージの主は、かつて伝説のスーパーカーディーラーと呼ばれたブローカー。若き日には首都高アタックやゼロヨンで鳴らした猛者だったという噂もあるようだ。

 そんな彼の部下は、うら若きナゾの美女。彼女はクルマについてはまったくの素人ながら、ウンチクを垂れるばかりの社長の代わりに、天才的な営業センスと昭和&平成スタイルのトークで次々と入庫するクルマを売りさばいていく。

 さて今夜はどんなスーパーカー、あるいはプレミアムカーが入庫しているのだろうか……?

美女「久しぶりに乗ったけど、ガヤルドって速さでも乗りやすさでも、最新スーパーカーにも見劣りしないですわね~」

社長「おう、お帰り。無事にLP560-4の名義変更が終わったようだな。またキミが早々に売ってきちゃうから、今回も俺が乗るチャンスはなかったうだな。でもガヤルドって、たしかに今乗っても旧さを感じさせない気がするね。これと言って壊れるところもないし……」

美女「やっぱりワタシの鑑識眼は確かってコトでしょ。それにしても、なんだかんだでガヤルドも、けっこう昔のクルマになっちゃいましたね~」

社長「そうだな、後期型にあたるこのLP560-4のデビューは2008年のジュネーヴ・ショー。5リッターの前期型は2003年デビューだから、そろそろネオクラシックの領域に入ってきたな」

美女「ちなみにLP560-4って、どういう意味?」

社長「LPはクンタッチ以来の“エンジン縦置き”。イタリア語で言うとベロがこんがらがっちゃうから発音は省略。で、560は昔のランボみたいな排気量じゃなくってパワー。4は4輪駆動のことだよ」

美女「じゃあ、ガヤルドのマイナーチェンジ版ってコトですね?」

社長「まあ、そうなるな。従来型ガヤルドでは5リッター520psだったV10ユニットは、5.2リッターに拡大。新たに採用された直噴インジェクションと、その結果として圧縮比をアップしたことで560psの最高出力と55.1kgmの最大トルクを獲得した。これは従来型と比較してパワーで40ps、トルクも3.1kgmの大幅アップとなる数値なんだよ」

レヴェントン譲りのフロントマスク

美女「ところでガヤルドって、基本は4WDなんですよね?」

社長「駆動方式は、従来型のガヤルドと同じくビスカス式のフルタイム4WDだな。トランスミッションも同様に6速MTもしくは6速2ペダルMTの“eギア”を引き続き搭載した。ただしeギアについてはLP560-4への進化に当たって全面的に改良が加えられて、もっともスポーティな変速モードである“CORSA”モードでは変速スピードが従来から40%も短縮したんだってさ。また各部の軽量化が図られた結果、車両重量は20kg軽い1410kgになった。で、エンジンのスープアップと相まって、最高速325km/h、0-100km/h加速は3.7秒まで向上したってんだから、そりゃ最新のスーパーカーにも大きく負けてはいないワケだよ」

美女「カッコは、以前ウチでもお預かりしてたガヤルドよりも、なんだかトンガって見えるけど……?」

社長「エクステリアはこの前の年、2007年にデビューした“レヴェントン”で実験された新しいデザイン言語が導入されているな。ノーズはレヴェントンに通ずる左右の大きなエアインテークを備えて、ダウンフォースを高める役割を果たしているし、上下が短くなったヘッドライトは、バイキセノンとLEDを組み合わせたものが新採用された」

美女「テールランプの“Y”の字は、今のランボルギーニにも近いカンジですね?」

社長「そうだな、フロント以上に変化したのがリアビューで、テールランプをレヴェントンみたいに“Y”をモチーフにした横長タイプとすることでイメージチェンジを図った。また、リアのディフューザーのデザインも見直した結果、空力特性についても大幅に進化したんだってさ。まぁたしかに、湾岸線で〇〇〇km/h出しても、ピタッと安定してたもんな……」

美女「あ、社長ったら遠い目になってますよ……(苦笑)」

ガヤルドの現在の中古相場は?

社長「話は変わるけど、LP560-4なら最近では1300万から1600万円くらいが市場の相場だけど、当然それくらいの値段で売れたんだよな?」

美女「モチのロンで税別1600万円でお売りさせて頂きました。わが社はお値引き一切ナシ! がルールですから。でも、5~6年前の帳簿チェックしてて見たんですけど、ガヤルドでも初期モノならば1000万円前後でお客様にお渡しできる時代もあったみたいですね」

社長「そうなんだよ~。LP560だって1000万チョイ超えぐらいで見つかることもあったし。でも、たとえ1600万円でも内容やカッコ良さ、それに今どきのスーパーカーの新車価格を思えば、けっこうリーズナブルにも感じるね。とにかく最近じゃ市場でもホントにタマ数が減ってきてるから、もしも次にLP560-4出てきたら、キープしとこうかなっ♪」

美女「そんなこと言って、社長はいつもスカンピンだから、クルマどんどん回してかないとゴハン食べられないでしょ!」

社長「スカンピンって言葉、よく知ってたね(苦笑)」

【取材協力】
アルティメットモーターカーズ
http://www.ult-cars.co.jp

【model】
esteem

モバイルバージョンを終了