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リタイア後に毎年1台ずつ増車! マツダ「コスモスポーツ」を愛するオーナーが後世に託したいこととは

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 奥村純一/高桑秀典/村田尚弥/山口賢二/プレサイド

全国のクラシックカー・ラリーを元気に走り回る

 縁あって購入できたクルマたちばかりなので、どのクルマにも同じ量の愛情を注いでいるが、さすがの疋野さんも身体はひとつ。やはり、よく乗るクルマと、あまり乗らないクルマがハッキリしている。大まかに仕分けすると、前者は自身初の旧車として購入したコスモスポーツで、後者はそれ以外のクルマということになる。

 何故にコスモスポーツにばかり乗っているのかというと、疋野さんは同車でクラシックカー・ラリーに参戦しており、ヨタハチよりも足が速いコスモスポーツで走る機会のほうが圧倒的に多くなっているのだ。

「かつて主催者のご厚意で、初代ロードスターでクラシックカー・ラリーに2回ほど参加させてもらい、1000分の1秒単位で計測する基準タイム走行の楽しさを知ることができました。コスモスポーツを買ってからは、それまで以上に積極的にエントリーするようになり、北海道や九州を舞台としたクラシックカー・ラリーにも参加するようになりました」

クルマ趣味を次の世代につないでいくために

 コスモスポーツでクラシックカー・ラリーに参戦する一方、疋野さんはクルマ好きを増やす目的で、愛車を後進に譲ったり、ガレージをクルマ仲間に使わせてあげたり、旧車で行くグルメツーリングを企画したりしている。

「私も、もう68歳。終活というわけではありませんが、愛車をお譲りしていくことを数年前から考え始めました。それで、ですね、一個人が趣味で持っているクルマは売るときに欲をかいてはいけないんです。私は購入したすべてのクルマをきっちり仕上げますが、あくまでも貴重な工業遺産を後世に遺したいという想いで直しているので、かかったコストを後進に譲る際にのせたりはしないわけです。ヒストリックカーは、一生大事にしてくれる、所有する素養がある人に譲りたいですね」

 筆者にはコスモスポーツやヨタハチを引き受けられるほどの素養はないので、疋野さんが初代ロードスターを後進にバトンタッチしてもいいいいかな、と思い始めた頃にガレージを再訪することにしよう。

 

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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